日本中央競馬会:競馬のムチをパッド付きに限定、落馬後の再騎乗禁止

競馬のムチはパッド付きに限定します! JRA動物愛護の観点から〝世界標準に〟
2016.12.12

 日本中央競馬会(JRA)は12日に大阪市内で開いた定例記者会見で、騎手が競走で使用するムチをパッド付きのムチに限定すると発表した。運用は来年1月1日から。動物愛護の観点から馬への負担軽減のためで、主要国では既に義務付けられている。また騎手と馬の保護を考慮し、落馬後の再騎乗が禁止となる。

 ホームページで公開している重賞レースの「全周パトロールビデオ」を来年1月14日から全レースに拡大することも発表された。



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旧「土佐闘犬センター」倒産

土佐犬施設の運営会社破産 負債17億円超か、営業継続
2016年12月7日 スポニチ

 高知市の桂浜で「とさいぬパーク」(旧「土佐闘犬センター」)を運営してきたパークサービス高知(高知市)が、高知地裁から破産手続きの開始決定を受けていたことが、7日までに分かった。決定は11月10日付。四国銀行が9月に申し立てていた。負債総額は17億円以上とみられる。

 同社の弘瀬隆司社長によると、施設の運営は10月、別の法人に引き継いでおり「桂浜を管理する市とも協議して、営業は継続していく」としている。

 東京商工リサーチによると、2011年12月期には10億円の売り上げがあったが、15年12月期には約4億5千万円まで落ち込んでいた。1996年の設立時、個人経営から株式会社に移行した際に多額の負債が引き継がれ、四国銀行などに返済を続けてきた。四国銀行の土佐闘犬センターへの融資が焦げ付き、訴訟に発展する事態にもなった。



 ここで一気に闘犬廃止に持っていこう。
 闘犬は動物虐待の最たるものです。
 次回法改正の目玉の一つにしましょう!

「飼養施設の数値基準は法改正と別に検討」

 ペット法学会のシンポジウムで、環境省動物愛護管理室の則久 雅司室長が飼養施設の数値基準について、進捗状況を説明されたそうです。法改正とは別途、検討されるそうです。
 確かに数値基準を規定するのは難しい作業です。

 ご一読下さい。
 ・飼養施設の数値基準は 環境省 則久動物愛護管理室長が進捗状況を説明

保護動物診療に特化した「相模原どうぶつ福祉病院」\(^o^)/

 保護動物診療専門の動物病院 「相模原どうぶつ福祉病院」が2017年1月開院予定だそうです。
 現在、スタッフ募集中
 これは鳥取にも欲しいです♪

 日本国内では長い間、不妊去勢手術専門動物病院の普及を目指す動きしかありませんでした。
 画期的な展開です\(^o^)/

 西山 ゆう子獣医師が役員として関与されているそうです。
 今後、西山先生には法改正の委員等でもご活躍頂きたいですね。

 

【動物実験】米農務省、動物福祉法違反で新日本科学(SNBL)を処分

実験用サルを虐待した疑い 米農務省、日系企業を処分へ
朝日新聞デジタル 11/4

 米農務省は、実験動物のサルを適切に扱わず死なせたなどとして、医薬品開発用の実験などを手がける「新日本科学(SNBL)」の米国法人に対し、動物福祉法違反の疑いで罰金などの処分を科す行政審理手続きに入ったことを明らかにした。

 米メディアによると、SNBLは2011~16年に、実験用のサルを最低限の基準を満たさない条件で飼うなどして計38匹を死なせた疑いがある。13年にカンボジアから米国に840匹のサルを輸入した際には、脱水症状などで弱ったサルに適切な処置をせず、結果として25匹が死んだ。また、今年5月にも技能の未熟な担当者が肝生検を試みて6匹を死なせるなど、30件近い不正や問題点を指摘している。

 国際動物保護団体「PETA」は「能力不足と無配慮のせいで多くのサルが殺された」として、同社施設の閉鎖などを求める声明を発表した。(ワシントン=小林哲)



PETAの元記事はこちらです。
Imprisoned and Poisoned at SNBL: A Whistleblower Case

【日本動物福祉協会】犬猫販売業者告発について

【日本動物福祉協会】犬猫販売業者告発について

 記事によれば、約10年前には疑いようのない虐待事実が確認されています。
 毎度のことですが、指導期間が長過ぎる!
 行政が「あそこを告発すれば、他にもたくさんある。」と言い訳するのを聞いたことがあります。
 言い訳になりませんね。
 一般常識から見て、明らかに常軌を逸した飼育実態を確認したのなら、虐待告発を先延ばしにしてはいけない。
 

東京大学「AIM投与による急性腎不全治療につながる革新的成果」

 「AIM投与による急性腎不全治療につながる革新的成果

 『注1) AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)当初マクロファージから分泌され、細胞のアポトーシス(細胞死)を抑制する分子として東京大学 大学院医学系研究科の宮崎 徹 教授が発見したもの。その後の研究で、作用する細胞の種類などの違いによりアポトーシス抑制以外にもさまざまな作用があることが明らかになった。』

 猫の腎不全治療にも画期的な効果がありそうですね。
 個人飼主としては朗報でしかないけれど、長寿になればなるほどペット種には不向きとなります。
 終生飼養が難しくなる。1代1匹みたくなってきますからね。保護活動にも影響が出る。



猫  もっと長生きできる…腎不全多発、東大など原因解明

 猫に腎不全が多い原因を東京大の宮崎徹教授(疾患生命科学)らの研究チームが解明し、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)に12日発表した。猫の死因のトップは腎不全とされているものの、原因は不明で治療法も確立されていなかった。猫はペットとして飼われる動物としては犬を抜いて最も多く、研究は腎不全の猫の治療や延命に役立つとしている。

 腎臓は、血液中の老廃物を尿として排出する役割がある。腎不全はこの機能が働かない状態のことで、尿の通り道となる管内の細胞が死んではがれ、ごみとなって塞いでしまうことが原因となる。猫の場合は5〜6歳で急性の腎不全になることが多く、そのうち5〜7割が改善せずに、慢性腎不全のため15歳程度で死ぬという。

 人やマウスでは、急性の腎不全になった場合、血液中に固まって浮遊しているたんぱく質「AIM」が活性化し、ごみの排除に関わって腎機能を改善させるが、猫の場合は、AIMが急性腎不全になっても働かないことを研究チームは発見した。このたんぱく質の働きを利用した薬の開発が進められており、猫だけでなく人への応用も期待される。

 宮崎教授は「数年で猫の薬が使えるようになる見込みで、猫の寿命を大幅に延ばせる可能性がある」と話している。【藤野基文】


 

鳥取県倉吉市・木原ペットクリニック:西洋医療と東洋医療の統合医療へ向けて

 犬猫に漢方、つぼ治療 倉吉の動物病院、県内初
 *木原ペットクリニック 公式サイト

 嬉しいな♪
 西洋医療と東洋医療の統合医療は以前から鳥取大学附属動物病院が行っていますが、鍼はやっていない。
 鍼は難しく、理論は習得しても実技は出来る人と出来ない人がいるらしい。
 木原ペットクリニックの今後に期待したいですね\(^o^)/

【米国】no-kill shelter の動物虐待



米民間動物シェルターで飼育放棄、犬や猫など約700匹を保護

[1月30日 ロイター] - 米ノースカロライナ州レイフォードにある民間動物保護施設(シェルター)の経営者2人が動物虐待や規制薬物所持の容疑で逮捕・訴追された事件があり、不潔な環境に置かれていたこの施設の犬や猫、馬などの動物約700匹がこのほど救出された。

地元保安官事務所によると、1月27日に逮捕されたのはスティーブン・スピア容疑者(67)とリンデン・スピア容疑者(59)。両容疑者は無認可で敷地面積122エーカー(約0.49平方キロメートル)に及ぶ動物向けシェルター「ヘブン・フレンズ・フォー・ライフ」を運営していた。

これを受け、アメリカ動物虐待防止協会は3日間で、劣悪な環境に置かれ、飼育放棄されていた約350匹の犬、280匹超の猫、47頭の馬のほか複数の家畜を保護。健康状態を調べたところ、傷を負ったり、衰弱したり、呼吸器系の病気を抱えたりした動物がいたほか、犬1匹は足を骨折していたという。

両容疑者は地元メディアによると保釈されているが、コメントを得ることはできなかった。



 元記事はこちらです。
 ・600 animals seized from filthy N.C. shelter

 それによると、このno-kill shelter の敷地から何十もの動物の遺体が掘り起されていますが、全体でどの位になるかは未だ分からないようです。保安官事務所のプレスリーリースでは、少なくとも10年前から動物虐待が続いていたようです。
 2009年1月から今までに10回の査察が入り、指導を受けていたが改善されなかった。2015年半ばに容疑者は州に登録申請して、拒否されています。
 これを見ると、日本も米国も余り変わらないですね。逮捕までに、じれったいほど年数をかけます。

 ASCPAの獣医スタッフやボランティア、約150名が動物達のケアに当たり、10の他団体が支援しており、ASCPAは早急に動物達の法的な保護管理権(legal custody)を裁判所に申請する模様。
 
 どこの国にもスピア容疑者のような類はいるし、何故かそれを支援する人もいるものです。
 行政が手を焼き、長年放置しているように見えるのも変わりませんね。

 

HSI発信「Cruelty-Free(動物実験フリー)な年末の大掃除」♪

Cruelty-Free(動物実験フリー)な年末の大掃除
~日常生活でも思いやりのある選択を~
by ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル 

 『 リーピング・バニー(Leaping Bunny cruelty-freeの製品を認証するためのプログラム)により認証された製品は動物実験をせずに製造されたものであるという保証があり、また、昔ながらの掃除方法を用いることにより、動物実験が実施された可能性が高い有害な化学物質の使用を避けることができます。

 『動物実験の廃止を宣言した企業は、既に安全性が確立されている約8000の原料と、そのほとんどが動物実験よりもはるかに適切に人間への影響を評価できる既存の代替法を用いて、cruelty-freeな家庭用洗浄剤を製造しています。』

 お掃除用品に
 重曹(重炭酸ソーダ)  炭酸水  お酢  ホウ砂とレモン汁のペースト  湿らせた布 (*^_^*)

アルシャー京子獣医師インタビュー(2015.11)

 日本の動物福祉最前線インタビュー:ドイツ連邦共和国獣医師  アルシャー京子先生
 2015.11.25

 『情報と言うのは、1部分だけをクローズアップしてしまうと、誤解を生みやすいものですよね。殺処分に関しても、いろいろな角度から情報を集めて、総合的に判断する必要があると思います。

 そもそも日本の保健所における殺処分と、ドイツのティアハイムにおける殺処分とは意味合いが違います。日本では残念なことに、決められた日数(保護の期限)が過ぎてしまうと機械的に殺処分されてしまうケースが多いですが、ドイツでは保護されてからの日数を理由に殺処分が行われることはありません。たとえば、トレーニングをしても打つ手がないほど攻撃性が強い犬を安楽死させることはあります。しかし、その場合もティアハイムの責任者や動物保護委員など複数の専門家が犬の状況を見極め、話し合い、合意をした上でなければ安楽死させることは決してありません。保護されてから何年間もティアハイムで過ごしている犬もいるんですよ。だからティアハイムで安楽死させられる動物(犬以外の動物も含む)はすごく少なくて、ベルリンでは1年間に収容される動物1万5000頭のうち、安楽死はわずか10頭ほどだそうです。

 これにくらべると、日本は殺処分するかどうかを見極めるために時間も手間もかけていませんよね。日本の保健所における殺処分とドイツのティアハイムにおける安楽死を同じ土俵で語るのはナンセンスだと思います。』

 『もちろん一部には、狩猟中に様々な事情で犬や猫を銃で撃ってしまうケースも報告されています。そこでドイツではここ数年、狩猟法の見直しが進んでいて、ケルンのあるノルトライン=ヴェストファーレン州では、今年、猫の銃殺が禁止されました。犬もよほどの事情がない限り撃ってはならないことになっており、近いうちに禁止される見込みで議論が進んでいます。ドイツの優れている点は、このように国民の議論を組み入れて柔軟に法改正を行うなど、新しいシステムの構築が上手なところですね。』

 『以前に比べて、殺処分の現状が広く知られるようになり、動物福祉関係のイベントや講演会も増えてきたことはとても素晴らしいことだと思います。ただ「殺処分ゼロ」というスローガンが独り歩きしてしまっていることに、若干の違和感を覚えます。もちろん、殺処分がゼロになるのは理想ですが、現実問題、ゼロにすることは極めて困難です。先ほどお話したとおり、ティアハイムでも人間と共生できないほど凶暴な犬などについては、安楽死の判断が下されます。しかし「殺処分ゼロ」という数字の目標にとらわれてしまう人は、それすらも良しとしません。

 でも、「終生飼養」の名の下で、自由を奪われ、狭い場所に閉じ込められて生きるのは、その犬にとって果たして幸せなのでしょうか?私はそうは思いません。日本でも「かわいそうだから」という感情論ではなく、もっと深い考察に基づいて、動物福祉が議論されるようになることを期待します。』

 『別にお年寄りでなくとも、やむを得ず終生飼養ができなくなるケースはたくさんあると思います。終生飼養=悪と決めつけず、終生飼養ができなくなったときのための受け皿をきちんと整備する方が建設的ですし、結局は犬の幸せにもつながると思いますね。』

動物事情の日米比較

西山 ゆう子獣医師のFBから転載します。


2015/10/19
 「全国の犬猫の殺処分数は年間16万頭。確実に減ってきています。一方アメリカは何百万匹ですよね。今は日本のほうがいいんじゃないですか?」という質問を受けました。

 Aさんへ。
 質問ありがとうございます。私は米国がよくて、日本が悪いと結論したことはなく、両国とも問題は山のようにあると感じています。
 私は、米国と日本の両国で、動物愛護に30年間、直接関わり、臨床獣医師として毎日ペットと飼い主さんと関わり、両国のアニマルシェルターで働き、文化や習慣の違いも見てきました。そして感じるのは、両国ともいい部分、悪い部分がありながらも、やはり日本の殺処分に関して言えば、日本は米国よりも悪状況であると感じています。

 その理由はいくつかあります。
 まず第一に、動物の福祉レベルは、殺処分数という数値だけで判断するものではない、と感じているからです。公表された数値を比較すれば、確かに大きな違いがありますね。
 これらの数値を比較するならば、分母―すなわち、全国で飼育されている犬猫の飼育数を考慮しなくてはなりません。全人口数から、さらに人口における高齢者やファミリー世帯の割合などにより、ペット飼育人口は左右されます。

 さらに、飼育されていない犬猫、すなわち、野良犬、野犬、野良猫、地域猫の数も、考慮しなくてはなりません。すなわち、飼い主がいないとされている野良犬野良猫の数、それが、どのくらい捕獲されて処分されているのか、これらの数値に影響します。地域猫の数など、実情を把握するのは難しいですね。

 迷子のペットはどうでしょうか。すぐに飼い主が探せる制度(タグ、マイクロチップ)の普及、あるいは、飼い主がペットを探すシステムの充実度も、この数値に影響します。
 子犬、子猫、ひと腹一まとめにして持ち込まれる数に関しては、どうカウントしているのでしょうか。両国とも同じ基準があるのでしょうか。
 病死、自然死に関しては、この統計数値に加えているのでしょうか。いないのでしょうか。

 安楽死に関してはどうでしょうか。薬物によるものを、安楽死、ガス処分のことを、殺処分、として、私は言葉を使い分けていますが、これを統計に入れる、いれないの基準は両国とも同じでしょうか。
 獣医師が常在していないシェルター内で、保護動物が病気になり、連れて行った動物病院で、苦しみから解放させるために安楽死をしたら、それが統計に加わるのでしょうか。

 以上のことから、日本と米国の、統計数値が、同じ基準でなされていなければ、意味がないことがお分かりいただけると思います。次に、日本と米国の、統計に加えている施設(シェルター)自体が、異なっているという問題があります。
 日本の環境省が発表している数値は、全国の自治体からのものです。全国の保健所、愛護センターです。民間の保護施設、保護団体は含まれていません。(私はそう理解していますが、間違いないですか?)。

 米国獣医師会が発表している「全米のシェルターの安楽死数」は、年間270万匹。この数値はあくまで推定で、複数の関連業者、関係者から集めたデータにすぎませんが、すべてのタイプの全米のシェルターの統計です。すなわち、行政管轄の公共のアニマルシェルター(日本の保健所、動物管理センター、動物保護センターに相当するもの)に加えて、さらに、NPOの愛護団体保有のシェルター(日本の場合、神奈川県動物愛護協会など他)、民間の愛護団体のシェルター(日本の場合、ARK-アニマルレフュジ関西、ランコントレ・ミグノンなど他多数)、さらには、個人の愛護活動の人たちが関わったペットも、統計に加算しています。全米に推定、13,600件の公共、民間、個人のシェルターがあると見積もられています。その中には、自分の家に1匹、2匹、無理のない範囲で、ペットを保護して、譲渡先を探している、というタイプも含まれます。これら、全部合わせて、年間270万匹が安楽死されていると見積もられています。
 日本の環境庁の統計には、民間や個人の保護活動の数値は含まれていませんね。

 最後に、安楽死を統計データに加えるかどうか、あるいは、病死を含めるかどうか、の違いがあります。
 米国のシェルターでの安楽死には、2種類があります。一つは、譲渡できるにも関わらず、人為的な要因で、安楽死、あるいは殺処分をするケース。施設が満杯になった、世話をする人がいない、予算がない、などの理由によるものです。もう一つは、病気のための安楽死です。もう治らない病気、あるいは、非常に苦痛を伴う場合、治療に大金を要するので基本無理、という場合です。さらに、動物の行動学的問題により、安楽死が選択されることもあります。吠える、噛む、人に慣れていない、などです。

 米国の安楽死数が多いのは、文化もありますが、動物虐待の法律が非常に厳しいといいうのが大きいと感じています。シェルターの施設内で、動物が病死すると、「必要な医療を与えたか、苦痛を緩和する処置をしたか、なぜ安楽死を選択しなかったのか」と問われます。病死する前に、苦痛緩和として安楽死を選択するケースが多く見られます。
 病気や、ペットの凶暴性による安楽死の是非を、ここでは討論しませんが、以上のよに、2国の数値は、基本的に異なるスタンダードで出された数値です。統計数値を比較すること自体、ナンセンスであると理解できると思います。

 ではなぜ、私は日本を、「殺処分大国」と感じているのでしょうか。
 理由はいくつかあります。一つは、二酸化炭素による殺処分を容認していること。
 自治体の施設によっては、(公共、民間、個人を問わず)、飼育されている動物が、厳しい環境の中で飼育されていること(温度、湿度、多頭、衛生管理など)。公共の施設でも、動物に事故や病気があった時に、応急手当ができる獣医師、夜の看病や授乳を行っていないところが今だにあること。
 これらは、殺処分を前提としていると見なされても仕方ありません。

 殺処分してほしくて「飼えなくなったから殺してほしい」と持ち込む飼い主がいること。それを見届けようとしないこと。「飽きた」「自分の病気や高齢」「離婚」「アレルギー」など、持ち込む理由は、どちらの国も同じです。ただ、米国はその時、最後は、獣医師のところに自分のペットを連れて行って、安楽死をお願いする人が多いです。昨日まで家族だった自分のペットを、他人(行政)に殺させて、その人が次のペットを簡単に買うことができることに、福祉の低さを感じます。

 さらには、日本の「遺棄の多さ」でしょうか。ペットビジネッスに関わる人が、在庫管理に困って遺棄するのは、もちろん大問題ですが、一般のペットの飼い主が、やり場に困って捨てるのは、どうなのでしょうか。命に対する責任を、最後までとらないのは、福祉途上国としての証拠だと感じています。

 私は、ペットの人口過剰問題に関わり30年近くなります。問題は、行政、システム、予算、それぞれのペットの飼い主、愛護団体、保護活動をする方、獣医師、ペットビジネスに関わる人、ブリーダー、そして、ペットを飼う一人一人の飼い主さん、すべての人の責任であると思っています。法律の充実、一般市民への啓発、行政の充実、悪徳業者の取り締まり。。解決には多角的なアプローチが必要です。
+++

 殺処分がゼロになるのは、すばらしいことです。しかし、決してゼロがゴールではありません。行政が引き取りを断れば、捨てる人が増えます。引き取り屋ビジネスが現れるのも当然のことです。ゼロを目指すという目的のために、シェルターの中で、殺さないで、老犬が病死するのを待つ、ということが、行われても不思議ではありません。その犬が殺処分の統計に載らないのならば。その犬が、医療ネグレクトとされないのならば。
 大切なのは数値ではなく、それぞれのペットたちの、個々の福祉です。

 米国の考え方は、殺処分ゼロと同時に、それぞれの各動物の福祉です。シェルター内の譲渡動物であっても、各動物を最後まで責任を持って看る、苦しむようならば、安楽死をしてあげる、という、米国の努力を多く見てきました。目の前の保護動物が苦しまないように、というのが、最終ゴールです
 多頭飼育に関する規制や、調査が徹底していない日本では、キャパシテイーを超えて、自宅で保護犬、保護猫をキープし、衛生的ではないところで、満足な世話もされずに、狭いケージの中でボロボロになっているのを見たことがあります。そこで寿命が尽きたり、病死したりする命を、すべてカウントして、米国の270万がはじき出されています。

+++
Aさんへ。
 長く読んでくだありありがとうございます。大切なのは、殺処分数の数値ではなく、保護動物のクオリテイーです。統計は参考程度に考えて、目の前の1匹を保護するために、ボランテイアしたり、募金したり、という行動を行ってくださるとうれしいです。
 動物愛護活動をもし、したいのならば、目の前の1匹が、幸せに過ごせるよう、自分にできる何かを行うことだと思います。

(写真、ロサンゼルス公共シェルターにて。職員がボランテイアに書いたメッセージ。施設内の各動物が、気持ちよく過ごせるよう、あらゆる努力がなされている)



 参考になるでしょう?

公益社団法人日本動物福祉協会公開資料:シェルターでの衛生管理

 公益社団法人日本動物福祉協会主催「シェルター・メディシン・セミナー」の資料(2014年12月) 
 ・シェルターでの衛生管理
 ・シェルターでの感染症

 保護活動する人は必読。

 鳥取県では、アミティエさんが県職員に研修を実施しています♪
 福祉協会の「シェルター・メディシン・セミナー」のことも、勿論ご存知です。
 誰か行ったかどうかは聞き忘れました。

「 日本の動物福祉最前線 インタビューシリーズ 」

 「ノミダニフィラリア.com」さんのセーブペットプロジェクトが、「日本の動物福祉最前線 インタビューシリーズ 」を開始しています。第三回は公益社団法人日本動物福祉協会特別顧問の山口千津子獣医師です♪

 前編 後編



(抜粋) 法整備の必要性について痛感するきっかけになった、1980年代に川崎市で起きた猫の脚切事件です。
 川崎市で近所の猫に畑を荒らされたことに腹を立てたある住民が、畑にトラバサミを仕掛けて猫を捕え、植木用のハサミで脚を1本切断してしまったのです。猫は血を流しながらもなんとか自分の家に戻り、飼い主さんが急いで動物病院に連れていきましたが、出血多量で結局安楽死の道を選ばざるを得ませんでした。

 当時はまだ昭和48年に制定された旧動物の保護及び管理に関する法律(以下動物保護法)が適用されていて、動物虐待をしても「3万円以下の罰金」しか科されない時代。加害者本人も「畑を荒らす猫を退治して何が悪いんだ」と開き直って、週刊誌に堂々と写真入りで登場していました。
 器物損壊罪で訴えた方が罰を重くできるという意見もありましたが、私たちは動物保護法改正の必要性を訴える意味で、あえて動物保護法違反で告発しました。

 この裁判はマスコミにも注目されてテレビのワイドショー等で取り上げられ、各地から様々な意見が寄せられたのですが、困ったのは加害者への嫌がらせをする人が出てきたことです。
 結果として加害者には5万円の罰金刑が科されたのですが、加害者の自宅の塀に赤いペンキが撒かれる事件が起きました。こんなことをしてしまうと「やはり動物愛護関係の人は、非常識だ」と思われてしまい、何もいいことはありません。動物虐待の罪を犯した人は「感情」ではなく、法律で裁かれるべきなのだ、そのための法律(動物保護法)があることを広く知らしめねばならないことを痛感しました。

 日本の動物の愛護及び管理に関する法律(以下動物愛護管理法)では「虐待」の定義があいまいなため、ある人が虐待だと思う行為でも他の人にとってみればそうではない…という食い違いが起きてしまうのが問題ですよね。まずは、裁判で虐待だと認められた例をみんなで共有し、それに類似した事件には怖気づかずに、どんどん法律を活用してみることです。法律は国民のためのものですから、国民が活用して育てていかねばなりません


 
 付け加えるならば、裁判資料も原則公開し、社会で共有しなければ始まりません。

WAZAとJAZA問題に見る情報公開の差 

 【JAZA 2015】WAZA加盟継続の賛(99)否(43) に関連報道記事を追加しました。

 WAZAが「追い込み漁の残酷さ」を理由に、事実上JAZAに圧力をかけ太地町からの購入をストップさせた。太地町もJAZAも不満を抱えているが、それはWAZAのダブルスタンダードに釈然としない思いが残るからだろう。
 太地町は食用の捕殺と生け捕り捕獲の”追込み漁”を近年、区別して実施していると主張している。WAZAも納得済みと思っていたというような報道が見られるのである。それが事実だとすれば、食用捕殺の追込み漁の残酷さを、関係ないところで利用されたと感じても無理はない。JAZAは希少種等の入手ルートをWAZAに頼っている割合が大きいので、イルカとその他の需要を秤にかければ屈せざるを得ない。不当な圧力と受け止めているのだろう。

 では、その点を主張し、国際的な世論喚起の広報宣伝を十分しているのだろうか?しているのかもしれないが、少なくとも私は気付かないでいる。世間の大多数の人は、私程度にも追込み漁に関心を持っていない。せめて、私の目に触れるレベルでの一大キャンペーンを展開しないで、どうして太刀打ち出来ようか?大地町のシーシェパードの下卑た活動実態をこまめに発信しているツイッターがあり、私は見ているが、ほとんどの人は興味もないだろう。シーシェパードは国際的にも批判されている下地があるのだから、地元警察も行政ももっと思い切った措置をとり、彼らの実態を公開しても構わないと思うが、日本社会にその素地はない。情報公開を厭う日本社会は戦わずして負けてます。

 WAZAが今回、除名か追込み漁で捕獲したイルカの購入中止か、二者択一を突きつけてきた背景には、EU諸国で野生動物展示反対運動が強まっている事がある。オランダでは、サーカスの野生動物展示を禁止する立法が成立、今秋から施行されるが、野生動物展示に関わる立法化は今後も廃止の方向で進んでいくだろう。
 フランスに拠点を置くWAZAの倫理規定も、動物関連団体や知識人の思想と実践の発展に連動して進化してきており、日本とは状況が異なるのである。主張も独自の思想的バックボーンや情報公開を伴うものでなければ、対抗しにくい時代である。

【JAZA 2015】WAZA加盟継続の賛(99)否(43)

太地町のイルカ、国内の水族館で入手禁止に
The Huffington Post 2015年05月20日

<水族館資格>太地町イルカ…町長「漁守る、町はぶれない」
毎日  5月20日

 
 「日本の水族館にとって極めて不利な選択だが、世界動物園水族館協会(WAZA)に加入している利点も大きい」。日本動物園水族館協会(JAZA)は、和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカの入手をやめると表明した。
【水族館のイルカ、何が問題なのか】
          ◇
 追い込み漁への批判に対応して漁法を改善してきた和歌山県太地町の関係者からは、JAZAの決定や一連の経緯に対し、落胆や不満の声が聞かれた。

 鯨類約50頭を飼育する町立くじらの博物館では20日夕、林克紀館長らが記者会見した。林館長は「苦渋の決断だったと思う」と一定の理解を示したが、同館もJAZAに加盟しており、今後は地元で捕獲したイルカを入手できなくなる。野生の個体を水族館に入れることで鯨類の進化を巡る研究を進めてきた経緯もあり、館側は「JAZAからの脱退や除名も検討する必要があるかもしれない」との見通しを示した。館として9月の漁解禁までに、改めてJAZAに対して地元の努力を伝える方針という。

 「追い込み漁は残酷」とする欧米などからの批判に対し、太地町漁協はイルカへのストレスを減らす方法を検討。5年ほど前には、漁が解禁になる9月は、網に追い込んだ群れから水族館への販売用個体を選び、他は逃がすようにした。WAZAからも漁法が問題視されたことを受け、昨年8月にJAZAと対応を協議。加盟館向けのイルカの捕獲では、事前に小さな群れを選び、販売する数だけを捕る方式に改めた。

 それだけに今年4月、WAZAがJAZAの会員資格停止を通告してきたことに、太地町漁協の貝良文参事は「話は済んだはずだった」と戸惑う。和歌山県幹部は「ことさらに昔の漁法のイメージで残虐と批判されるが、現在は改善されており認識が間違っている」と不満を漏らす。

 イルカを含む小型鯨類の追い込み漁は知事の許可制で、漁期ごとに捕獲枠がある。昨期は、バンドウイルカ509頭▽スジイルカ450頭▽ハナゴンドウ261頭--など7種1971頭で、4月末までの捕獲頭数は937頭。生体として販売された84頭のうち40頭がバンドウイルカだ。一部はWAZAに非加盟の水族館や事業者に売られ、中国へ輸出する事業者もある。

 太地町の三軒一高(さんげん・かずたか)町長は「漁民が法的権利をもって行っている漁を守る。町の姿勢はぶれない」と語った。【藤原弘】



「どこが残酷」にじむ不満=追い込み漁のイルカ調達禁止で協会会長―東京
 時事通信 5月20日

 「いったい、追い込み漁のどの部分が残酷なのか」。日本動物園水族館協会(JAZA)の荒井一利会長は20日夕、追い込み漁によるイルカ調達禁止を発表する一方、国際社会からの批判に疑問を呈し、「協会が追い込み漁や捕鯨文化を批判しているわけでは決してない」と強調した。
 東京・霞が関の環境省で午後6時から開かれた記者会見。海外メディアを含む60人以上の報道陣が詰め掛け、関心の高さをうかがわせた。
 荒井会長は「追い込み漁は残酷な手法ではないと一貫して主張してきたが、残念ながら理解してもらえなかった」と納得がいかない様子。世界動物園水族館協会(WAZA)に対し、「どこが残酷なのか具体的に指摘してほしいと何度も申し上げたが、回答はなかった」と無念さをにじませた。
 海外メディアから「今回の問題で日本が失ったもの、得たものは」と問われると、「イルカの入手が困難になり、日本の水族館にとって極めて不利になった。一方で国民の関心が非常に高いことも分かったので期待に応えたい」と話した。



「追い込み漁」で調達禁止=日本協会、国際組織に残留へ-飼育イルカの繁殖推進
 時事 2015/05/20

  日本の水族館で飼育されているイルカの調達方法は世界動物園水族館協会(WAZA、スイス)の倫理規定に反するとして、日本動物園水族館協会(JAZA、東京)の会員資格が停止された問題で、JAZAは20日、問題視された「追い込み漁」による野生イルカの調達を禁止すると発表した。加盟する全国の動物園や水族館で多数決を取り、WAZAに残留する方針を決めた。
 追い込み漁は、漁船から大きな音を出してイルカの群れを湾に追い込む伝統的な漁で、日本では主に和歌山県太地町で行われている。WAZAは追い込み漁を「残酷で手段を選ばない方法だ」と批判し、4月21日付でJAZAの会員資格停止を決議。「1カ月以内に改善しなければ除名する」と日本側に迫っていた。
 JAZAは加盟する動物園89園と水族館63館の計152施設で、WAZAに残留するか、脱退してイルカ調達を継続するかの投票を実施。残留は99票で、離脱の43票を上回った。無効票などが10票あった。水族館63館のうち、イルカを飼育しているのは34館という。
 JAZAは20日の理事会で、追い込み漁を通じたイルカの調達や輸出への関与を禁止し、飼育イルカの繁殖を推進する方針を決定。WAZAに対し、会員資格停止の解除を求める文書を送付した。
 記者会見したJAZAの荒井一利会長は「このままいけば、物理的に(水族館で飼育されている)イルカの数は減っていくことになる」と説明。「今後は野生捕獲に頼るのではなく、飼育下での繁殖に力を入れていく」と述べた。
 イルカの追い込み漁は、太地町の漁の様子を隠し撮りした米ドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」(2009年)がきっかけで国際的な批判を浴びた。これに対し、和歌山県は「映画には事実を歪曲(わいきょく)した内容が含まれる」「どの食文化が正しくどれが野蛮だという権利はない」などと反論する見解をホームページで公表している。


WAZA、日本動物園水族館協会の会員資格停止。改善猶予期間は1ヶ月。

 WAZA公式サイト 
 プレスリリース 2015/04/22付
 「WAZA Council votes to suspend Japanese Association of Zoos and Aquariums (JAZA)

 これを受けて「日本動物園水族館協会」公式サイトに何か記載があるか検索したのですが、私の探し方が下手なのでしょうか、公表されていないようです。

 イルカの捕殺の仕方が問題にされています。
 問題点は「追い込み漁」。

 今回のWAZAの決定に対し、太地町は反発を強めています。
 「ザ・コーヴ」が上映された2010年当時も、「相手にせず」という態度で通してきました。
 あれから5年経つのか!
 ・太地町「感情的な決定」と批判 イルカ漁問題視され反発

 今回の措置は、太地町だけの問題ではおさまりませんので、正面から向き合って欲しいですね。



動物園・水族館 イルカ巡り会員資格停止
NHK 2015年5月9日

 国内のおよそ150の動物園や水族館で作る団体が加盟する国際組織から、一部の水族館が「追い込み漁」で捕獲されたイルカを入手していることが倫理規定に違反するとして会員資格を停止され、改善されなければ、除名にすると通告を受けたことが分かりました。団体はすべての施設に意向を確認したうえで、対応を判断することにしています。

 「日本動物園水族館協会」によりますと、加盟しているおよそ30の水族館の一部では和歌山県太地町で行われている「追い込み漁」で捕獲されたイルカを入手して飼育しています。
 この入手方法について、団体が加盟する国際組織の「世界動物園水族館協会」から団体に対し、先月21日付けで倫理規定に違反するとして会員資格を停止され、1か月以内に改善されなければ除名にすると通告を受けたということです。
 国内の水族館ではイルカの人気が高く、繁殖する設備を持つ水族館が少ないことから、通告に従い太地町で捕獲されたイルカが入手できなくなると、運営にも影響が出る懸念があるということです。
 一方で、国際組織から除名されると海外から希少動物などを繁殖する協力を得られなくなる可能性があるということで、団体は加盟しているすべての施設に意向を確認したうえで、対応を判断することにしています。
  「日本動物園水族館協会」は「これまでも『追い込み漁』がイルカに負担をかけないように改善することや、繁殖に力を入れることなどを説明してきたが、認めてもらえなかったのは残念だ」としています。

世界動物園水族館協会(WAZA=World Association of Zoos and Aquariums)とは
 世界動物園水族館協会はスイスに本部がある国際組織で、50の国や地域の300を超える動物園や水族館などが加盟し、希少動物の種の保存事業などに取り組んでいます。
 組織に加盟している動物園などの間では国際的な交流が促され、繁殖のために動物を交換するといった協力関係が構築しやすくなる利点があります。
 加盟にあたっては動物の入手や展示の方法などについて組織が定める倫理規定に同意することが必要とされています。
 日本動物園水族館協会は22年前、今の組織の前身に当たる世界動物園水族館機構に団体として加盟しています。

追い込み漁とは
 「追い込み漁」は和歌山県南部の太地町でイルカや小型のクジラを捕獲するために行われている漁法です。
 漁は県の許可を受けて毎年9月からおよそ半年間行われ、複数の漁船で音を立てながらイルカなどの群れを入り江に追い込み、捕獲します。
 「追い込み漁」を巡っては、漁を批判的に描いたアメリカの映画「ザ・コーヴ」が5年前にアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門を受賞して以降、環境保護団体などによる抗議活動が激しくなっています。


「問題うまく解決してほしい」
 「日本動物園水族館協会」に加盟している名古屋市の東山動物園も、国際組織から除名された場合、繁殖のための海外との連携に影響が出るおそれを懸念しています。
 日本動物園水族館協会に加盟する名古屋市千種区の東山動物園は、絶滅危惧種のスマトラトラを園内で繁殖させる取り組みを5年前から続けています。
 これは「世界動物園水族館協会」が進める国際的なプロジェクトとして行っているもので、カナダの動物園などから雄と雌1頭ずつの合わせて2頭を借りています。
 東山動物園によりますと繁殖には、まだ成功しておらず、国際組織から除名された場合、海外の動物園との情報交換や動物の借り受けなどで影響が出るおそれがあるということです。
 東山動物園の黒邉雅実副園長は「動物園の社会的な使命は展示だけでなく、種の保全にも積極的に関わることだ。絶滅危惧種の繁殖は海外との連携が欠かせず、世界動物園水族館協会から除名されると貴重な機会を失うことになりかねい。問題をうまく解決してほしい」と話していました。

「水族館も繁殖に努力を」
 世界動物園水族館協会からの通告について、動物園の運営に詳しい北海道の旭山動物園の前の園長、小菅正夫さんは「日本を含む世界の動物園は希少な動物の種の保存や遺伝的な多様性を失わせないために、動物の交換などによる繁殖を頻繁に行っているが、国際組織から除名されれば、こうした枠組みに入れなくなるおそれがある。希少な種の保護や繁殖の計画を決める国際会議などに日本の協会が出られなくなるおそれもあり、除名されれば日本の動物園にとって打撃となる」と話しています。
 そのうえで小菅さんは、「日本では動物園の90%余りが繁殖させた動物を飼育しているのに対して、水族館ではイルカを含めて繁殖活動があまり行われていない。今回指摘された捕獲方法より、安易に野生の生き物を入れるという発想に問題があり、日本動物園水族館協会は水族館でも繁殖に向けて努力するという姿勢を示して、国際組織に残るべきだ」と指摘しています。



水族館イルカ問題「世界中からのいじめみたい」和歌山知事が不快感
産経新聞 2015年5月13日

 和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲されたイルカを購入していることを理由に、日本動物園水族館協会(JAZA)が世界動物園水族館協会(WAZA)から会員資格を停止されたことについて、和歌山県の仁坂吉伸知事は13日の定例会見で「世界中からのいじめみたいな気がする」と述べ、不快感を示した。

 仁坂知事は、捕獲されたイルカの展示について「『イルカがかわいそう』などの議論があるが、水族館では捕ってきた魚などを多く展示している」と指摘。「繁殖させたものだけを展示するのであれば、水族館の展示は何分の一かになってしまうのではないか。その点も含め、フェアに考えてもらいたい」と述べた。

 今後の対応については「民間の話なので政府がどこまでできるか分からないが、情報収集とともに水産庁に働きかけるなどして、最大限努力していきたい」と話した。



【参照】
和歌山県太地町のいるか追い込み漁業における捕殺方法の改善
 岩﨑俊秀1,貝 良文2(水産総合研究センター遠洋水産研究所1,太地町漁協2)

イルカの追い込み漁 ケネディ大使の発言により再び注目される

 シーシェパードの太地町での言動は、下卑ていて目に余るものがあります。なぜ、あんな振る舞いを警察が放任しているのか理解に苦しむし、太地の住民はなぜ訴えないんですかね?
 そういうことはあるにせよ、捕殺が苦しみを一瞬で終わらせるとは到底思えない。

 WAZAの倫理規定もどこまで正当性があるのかという疑問はあります。所詮、動物園や水族館の存続をかけて、打ち出されてきた路線ではある。私もですが、野生生物の展示に反対する声は強く、法整備もその方向に向かっている。そういう世論を受けて、進化してきた倫理規定です。それに比べて太地の対応はのろく、頑な印象は拭えない。
 太地の皆さんが不快なのは分かりますけどね、感情的に閉鎖的になってすむ事かなと思う。

公開ゼミ「愛護と福祉はどう違う?」

 一部の草の根レベルで、”動物愛護”と”動物福祉”を対峙させる文脈で主義主張を展開する風潮が見受けられますが、誤解の元です。愛護の気持ちは大事です。
 特別企画の”特別”にはそういう”一般向け”の啓発の意味がこめられているようにも思います。具体的な現場レベルでは、愛護の延長線上で福祉を考えた方が正解かなと思います。

 なお、「人と動物の関係学会」の会員になると、「動物観研究会」の会報も送られてきますから、関心のある方はご入会下さい(当方は学会関係者ではありません。念のため。笑い)。また、「人と動物の関係学会」会報は、鳥取県立図書館の開架式雑誌コーナーに置いてあります。
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野良猫の集団不妊手術とインドの集団不妊手術

 野良猫の集団不妊手術と同じ事が、政府プロジェクトとしてインドで行われていました!  
 ”人が動物にする”多くが、”人が人にしている事”と同じです。
 しかし、人間様の集団不妊手術が移動車で実施されていたとは!私は今回初めて知りました。
 
 移動診療車による野良猫の集団不妊去勢手術も、地域社会で問題になった事があります。
 予後が悪化したり、縫合がキチンとされていなかったりで、移動診療車が通り過ぎた後、施術された野良猫が地元の動物病院に運び込まれる。「誰だ!こんな手術をやった奴は!そいつの所で見て貰え!」と怒鳴る先生もいたそうですが、運び込んだボランティアさんはシクシ泣いて、梃子でも動かない。治してやってと縋る気持ちで帰らない。獣医さんは仕方ないので治療をして、日本獣医師会に報告する。
 行く先々でそういうケースが何件も出てくると、それは問題になります。日本獣医師会には移動診療車のデーターベースが、今も保存されているそうです。2001年頃、私が調べた時も、術後に容態を悪化させた野良猫の話が随分出てきました。当時、評判は悪かったですねぇ。そう言えば、「香川多頭飼育SOS」の犬の術後も良くなかった。
 大体、健康状態も良く分からない野良猫を、いきなり捕獲して手術、麻酔が覚めたら放して終わりというのが乱暴な話で、手術したボラさんが術後ケアもキッチリやるべきです。



インドの集団不妊手術で女性13人死亡 6時間で83人にずさんな処置
2014年11月13日 The Huffington Post | 執筆者: Charlotte Alfred

 インド中部にあるチャッティースガル州で現地時間11月8日、不妊手術(卵管結紮)を受けた後に60人ほどの女性が体調の悪化を訴え、12日までに13人が死亡するという事件があった。ニューヨークタイムズによると、この不妊手術は集団不妊手術用の「キャンプ」(移動式医療施設)で起こったもので、1人の医師が6時間ほどの間に女性83人に対して手術を行っていたという。

 ロイターの記事によると、被害女性たちには毒素性ショック症候群の症状が見られるという。古い医療器具あるいは薬品の汚染が原因のようだ(また、同記事によると、2009年から2012年に同様の死亡事故が600件近くあったという)。

 このニュースによって、インドにおける避妊法としての不妊手術の普及や、本当に自主的な手術と見なすことができるのかどうかに注目が集まることになった。

 国連の最新の統計によると、15~49歳のインド人女性は、避妊する場合、約65%が不妊手術を受けるという。

 実際、女性の不妊手術は世界で頻繁に利用されている避妊法であることが、避妊動向に関する国連報告書で明らかになっている。これによると、先進国の多くでよく使われているのが避妊用ピルであるのに対し、途上国の多くでは女性の不妊手術が普及しているという(世界全体で見ると、最も多い避妊法は女性不妊手術(20.3%)、次に、特に中国で多く利用されるIUD(14.2%)となっている。世界各国の避妊法の違いをグラフ化したページはこちら)。

 国連報告書によると、女性の不妊手術の割合が最も多いのはドミニカ共和国で、47%の女性が避妊法として不妊手術を利用している。ブラジルの40%、プエルトリコの39%、インドの37%、中国の33%がそれに続く。

 インドは人口が多いので、不妊手術の件数は世界で2番目に多い。世界で行われている女性の不妊手術全体の約37%が、インドで行われている。インド政府の統計によると、2011~2012年には、国内で約460万人の女性が不妊手術を受けたという。

 これとは対照的に、2006年のインド政府の調査によると、男性が不妊手術(精管結紮切除)を受けた割合は、1%前後となっている。

 「女性は、避妊法の選択肢について情報を与えられていない」と指摘するのは、ニューデリーを拠点に活動する非営利団体「インド人口財団」(PFI:Population Foundation of India)で、政策提言およびコミュニケーション担当の共同ディレクターを務めるソナ・シャルマ氏だ。同氏は「Associated Press」の取材に対して、「女性たちには、他の方法も存在することを知る権利がある」と述べている。

 複数の報道によると、11月8日に不妊手術を受けた女性たちは、全員が貧しい村の出身で、手術を受けるのに10ドルから23ドルを受け取っていたという。

 一方で、暗黙の罰則もある。インドの一部の州では、不妊手術を拒否する人には行政サービスが提供されなかったり、子供が2人以上いる人が公職に立候補することを禁止するケースもあると、ニュースサイト「Quartz」は指摘している。

 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が公開した2012年の報告書によると、医療従事者は、女性の不妊手術において地元政府が定めたノルマを達成しないと罰則が科されるので、脅迫という手段に訴える場合も多いという。

 インドは、公式には1996年に女性不妊手術のノルマを廃止したが、各州では今も、医療従事者たちに目標達成を求めているとの指摘が根強くあるという。

 今回の乱暴な不妊手術が行われたチャッティースガル州の医療当局責任者は、これらの手術を行った医師について、州政府の目標を達成しなければというプレッシャーにさらされていたと述べた。

 インドには、「半強制的な不妊手術」をめぐる長い困難な歴史がある。1970年代初頭、当時のインディラ・ガンディー首相は、子供が2人以上いるインド人男性を対象に、集団不妊手術プログラムを導入した(当局の家族計画担当者にはノルマが割り当てられたため、一部の州では、避妊手術を受けないと住宅などの公的補助が受けられなくなったり、貧しい人々に強制的に避妊手術を受けさせるといったことも生じた)。このプログラムは、暴力的な抗議行動を引き起こした。ガンディー元首相が1977年に政権から引きずり下ろされると、それに伴ってこのプログラムも廃止された。



集団不妊手術の死者11人に、6人が重体 インド
2014.11.12

 ニューデリー(CNN) インド中部のチャッティスガル州ビラースプルで集団不妊手術を受けた女性80人余りのうち、合併症で少なくとも11人が死亡、62人が入院していることが分かった。

 女性たちは8日に移動式の診療所で手術を受けた。その多くが10日までに合併症を起こし、4カ所の病院に分かれて収容された。病院関係者によると、11日の時点で6人が重体となっている。

 同州の首相府によれば、この事態を受けて地元保健当局者4人が停職処分を受けた。

 インド当局は人口抑制のために女性の不妊手術を推奨してきた。地元保健当局の責任者によると、手術は8日、当局が運営する移動式の診療所で80人以上の女性を対象に行われた。手術に応じた女性には1人につき1400ルピー(約2600円)が支払われた。

 同国の人権団体、ヒューマン・ライツ・ロー・ネットワークのケリー・マックブルーム氏はCNNとのインタビューで、「衝撃的なニュースだが、危険で非倫理的、不衛生な集団手術が国内各地で横行していることを考えると、起こるべくして起きた事態ともいえる」と語った。

 電力や水がなく、人手も不足。出血に備えた血液は準備されず、手袋やエプロンも足りない。そんな場所で手術が行われることもあると、同氏は指摘する。当局が支払った補償金の記録によれば、同国ではこれまでに少なくとも数百人の女性が、不妊手術後に死亡したとみられる。



13人死亡の集団避妊手術、医師を拘束 インド
2014年11月13日

【11月13日 AFP】インド中部チャッティスガル(Chhattisgarh)州で州政府の集団避妊手術を受けた女性数十人が体調を崩し13人が死亡した事件で、インド警察は13日、手術を担当した医師の身柄を拘束したと発表した。国内には悲劇的な事件に対する怒りが広がっており、活動家らは政府主導の家族計画プログラムを至急見直すよう求めている。

 警察によると事情聴取のため拘束されたR・K・グプタ(R.K Gupta)医師は前週末、同州ビラスプール(Bilaspur)地区に設営された州の施設で5時間に83件もの避妊手術を行っていた。手術を受けた貧困家庭出身の女性たちには州から1400ルピー(約2600円)が支給されていた。

 一方、同国のテレビNDTVによると、グプタ医師は12日夜に身柄を拘束される際、避妊手術の目標件数を満たすよう州政府から圧力があったと訴え、「手術は順調だった。問題だったのは女性たちに処方された薬のほうだ」と述べて自身の過失を否定した。

 避妊手術で用いられた6医薬品について、チャッティスガル州政府は規格外品だった可能性があるとして販売を禁止したと、PTI通信(Press Trust of India)が伝えた。

 避妊手術はインドで最も浸透している家族計画の手法で、多くの州で州政府主導による医療テントでの集団避妊手術が行われており、農村地域の女性たちが手軽な避妊手段として手術を受けている。(c)AFP


狂犬病予防注射-時期と頻度の見直し-

 総務省は、総務省行政評価局「規制の簡素合理化に関する調査 結果報告書(平成26年10月)」に基づき、厚労省に「狂犬病予防注射の実施頻度」の見直しを勧告したそうです。

 狂犬病予防法施行~昭和60年まで、頻度は半年に1回。S59年に、有効期間1年の狂犬病予防注射が薬事承認され、現在に至るまで1年に1回できています。2~3年有効のワクチンは既に開発されているようですが、日本では未だ薬事承認されていないのでしょうか?

  『現在、我が国で製造販売が認められている狂犬病予防注射(狂犬病ワクチン)は5種類あるが、狂犬病予防法を所管する厚生労働省及び動物用医薬品の製造販売の承認制度を所管する農林水産省に対し、狂犬病予防注射の免疫効果が持続する期間等について照会したところ』、所轄省庁は免疫持続期間について把握していなかったそうです。そんなん、日獣に照会すりゃ一発で分かるやんけ。やんなっちゃうね。

 ちなみに、ワクチンの保存期間は2~3年に延びていて、日本でもシードロット製剤として承認され、製造しているそうです。 「狂犬病不活化ワクチンの有効期間延長及びシードロット化について
 *シードロット:単一培養で得られた特定のウイルス、細菌、細胞等の均一な浮遊液であって、その遺伝的性質が十分に安定した条件で保存されているもの。

 狂犬病予防注射の注射率について。
 衛生行政報告例の72%は、犬の登録頭数に基づいた狂犬病予防注射の注射率ですから、実態とかけ離れた数字です。未登録犬が増えていますからね。
 飼育頭数の推計に基づいた注射率が2つ出ていますが、いずれも40%台です。
 実際には30%台に落ちているかもしれません。
 鳥取県内はもっと高い、50%は超える感じがしますが、確かな根拠はありません。



その規制、見直しませんか 狂犬病注射

 愛犬への狂犬病の予防注射は毎年1回でなくてもよいのではないか――。総務省は14日、効果が乏しいとみられる規制の見直しを検討するよう各省庁に勧告した。ただ、勧告自体に強制力はなく、見直すかどうかは規制を所管する省庁や自治体に委ねられる。

 規制のあり方をチェックする総務省行政評価局が昨年8月~今年10月、聞き取り調査で見直す規制を洗い出した。民間事業者だけでなく、保健所などの自治体窓口も聞き取り対象にした調査は初めてだという。

 生後91日以上の犬は毎年1回、4~6月に予防注射を受ける必要があり、制度は1985年から変わっていない。だが、効果が1年以上のワクチンもあるほか、犬が体調を崩して注射できないケースもある。このため、総務省は厚労省に注射の時期や頻度の見直しを求めた。


「人道的な犬の個体数管理に関するガイダンス」の日本語版刊行のご紹介

 ICAM COALITION(INTERNATIONAL COMPANION ANIMAL MANAGEMENT COALITION)が作成した、犬の個体数管理の指針の日本語版が、「狂犬病臨床研究会」によって刊行されました。公式サイトでフリーダウンロードが可能ですので、是非、ご一読下さい。

「人道的な犬の個体数管理に関するガイダンス」
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 ICAMは過去に、猫の個体管理、福祉としての安楽死のガイダンスも刊行しています。
 ・Humane management of cat populations
 ・Developing a euthanasia policy with an animal welfare basis


*ICAMの幹事団体(management team members)
 •The World Society for the Protection of Animals (WSPA)
 •The Humane Society International (HSI)
 •The International Fund for Animal Welfare (IFAW)
 •The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals (RSPCA) International
 •The World Small Animal Veterinary Association (WSAVA)
 •The Alliance for Rabies Control (ARC)

【米オハイオ州】死刑に使う薬物変更の波紋

死刑に使う薬物変更、10分間あえいで死亡 論議も 米オハイオ州
CNN.co.jp 1月17日

 オハイオ州は、デンマークのルンドベック社が製造する麻酔薬のペントバルビタールの過剰投与(安楽死)で死刑執行していたが、欧州の医薬品メーカー各社が自社の製品を米国の死刑に使うことを禁じたため、鎮静剤のミダゾラムと鎮痛剤のヒドロモルフォンを組み合わせて、デニス・マグワイア死刑囚の死刑を執行。
 死刑囚の家族も見守る中、深い眠りに導入され、そのまま致死に至る安楽死とは言えない刑の執行となった。



訂正:米オクラホマ州で薬物注射の死刑失敗、「拷問死」との非難も
2014年 05月 2日 09:01 JST

[オースティン/オクラホマシティー 30日 ロイター] - 米オクラホマ州で29日、死刑囚の男(38)に薬物注射による刑執行を始めたところ、頭を上げて言葉も発したため執行が中断された。男は執行開始から約40分後に心臓発作で死亡したとみられる。州の矯正局が明らかにした。

死亡したのはクレイトン・ロケット死刑囚で、矯正局の報道官は「静脈が破裂し、薬物が適切な効果をみせなかった」と説明。医師が死刑執行の中断を命じたと述べた。執行に立ち会った人物はMSNBCに対し、同死刑囚が苦しんでいるようだったと述べた。

別の死刑囚の弁護人は、使用された薬物の情報公開を同州が拒否したとし、ロケット死刑囚が「拷問死した」と非難した。

死刑情報センターによると、米国では現在、薬物注射が死刑執行の主な方法となり、1976年以来、約1200人(訂正)が薬物注射によって死刑に処された。このほかの執行方法は電気椅子(158人)、ガス室(11人)、絞首(3人)、銃殺(3人)だという。

ただ、注射をめぐっては、薬物が死刑執行に使用されることに反対する製薬会社が販売を禁止。オクラホマ州などは新たに調合された薬物の使用を開始したが、死刑囚の弁護人らは、新たな薬物が過度の苦痛を生じさせる可能性があるなどと指摘していた。

薬物の不足や今回の執行中止などを受け、米国ではこれまで残酷だったり時代遅れとされてきた執行方法が再び注目を集める可能性もある。

テネシー州では今年、薬物が入手できなかった場合、電気椅子による死刑執行を認める法案が可決されたほか、ミズーリ州の議員は、薬物注射に問題が生じた場合、銃殺とガス室による処刑を可能とする法案を提出した。

*4段落目の「約1200万人」を「約1200人」に訂正します。



 安楽死と言えない死刑執行となった背景についてはこちらを参照して下さい。
 ・アメリカで「26分間苦しむ死刑」が行われている理由
  2014年04月10日 JST


 社会と個人、人間社会と動物の関係で起きる問題は、多くの場合重なり、連動します。
 人間の安楽死(死刑執行を含む)、動物の安楽死、同じ薬剤が使用されています。
 社会が人間に死を執行する場合も、ペットの場合も、可能な限り安らかにあの世に送り出さなくてはいけないという、同じ価値観が共有されています。

 ペントバルビタール(pentobarbitone)は静脈内投与,腹腔内投与のいずれも可能で,極小ペットや乳幼児の動物にも適用可能です。麻酔薬としてはペントバルビタールより安全で効果的な薬剤が他にあるそうですが、安楽死目的の薬剤としては最適だそうです。
 そのためか、ペントバルビタールは比較的高価な薬剤です。他の薬剤との競合関係で、治療現場のペントバルビタールの需要が減じれば、生産は縮小されていきます。安楽死目的の需要は、治療目的の需要と比較にならないほど少ないはずです。需要と供給の関係で、価格が高価なまま安定してしまう傾向にあるのかなと思います。

 私の情報は一昔前のもので、最新のものではないので、詳しい方がいれば教えて頂きたいと思いますし、対象が人でもペットでも、安らかな安楽死方法は薬剤の過剰投与以外にも、いろいろ研究開発されているようなので、方法論には、これ以上踏み込みません。

 死刑執行ではなく、自ら選択する安楽死(尊厳死)問題も、法制化の過程で様々な議論が行われています。
 既に法制化している国では、全体として適用範囲の拡大傾向がありますね。

 子どもの安楽死、法案が上院委通過 ベルギー

 ベルギーでは、回復の見込みがない子どもの患者と認知症の患者にも安楽死の権利を認める法案が、上院を通過したそうです。反対も根強くあるし、仮にも法制度が悪用されたり、悪意に乗じられることのないよう、リスクが排除出来るのかという疑問も残ります。しかし、安楽死の選択肢は、頭から否定出来るものではないと、私は思っています。

【福岡市】致死処分方法の転換:麻酔薬の過剰投与(注射)で

記者有情:殺処分の現場 /福岡
毎日新聞 2014年01月16日 地方版

 記事によれば、福岡市では殺処分頭数の激減(2012年度:558匹)により、麻酔薬の過剰投与(注射)による致死処分が可能になり、2013年11月から実施しているそうです。

 また、飼い猫のマイクロチップ装着と不妊去勢手術費用の一部助成を実施していますね。年三回行っているようです。

 平成25年度第3回目の募集期間は、平成26年1月1日~1月31日まで(消印有効)。 
 対象:福岡市内で飼育されている生後6か月以上の猫
 助成額:7,500円(福岡市獣医師会から3,750円,福岡市から3,750円)
 募集頭数:145頭

 マイクロチップ装着の助成は未だ多くはないと思っていたのですが、どうなのでしょう?最新情報に明るい方、教えて下さい(^∇^)。

「東日本大震災が動物に及ぼした影響に関する国際シンポジウム(2013/8/24ー25)」講義録

 昨年8月24ー25日に実施された「東日本大震災が動物に及ぼした影響に関する国際シンポジウム」の講義録(日本語版、英語版)がダウンロード出来ます(^∇^)。

「動物の福祉を守る英国の法律」:RSPCAはいかにして動物虐待を防ぐか?


 「動物の福祉を守る英国の法律」(2013年11月24日開催)のセミナー報告が「動物との共生を考える連絡会」FBに掲載されています。是非、ご覧下さい

 講師は、「英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)」のポール・リトルフェアー氏(国際部門担当)&フィル・ウィルソン氏(告発訴訟担当マネージャー)のお二人です。

【セミナー】報告 ①

【セミナー】報告 ②

【セミナー】報告 ③

 *参照:英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)2012年次報告書



【概略】
 動物が感じる「苦痛」は学術的に計測可能であり、動物の「行動」が動物福祉を測る指標になる。
 国際的にも動物福祉学は学術対象で、多くの国が「動物福祉(向上)」を所轄する政府機関や省庁を設置し、動物福祉基準の策定や法制化が推進される流れになっている。

 英国の現行動物福祉法では、動物虐待は"Cause Unnecessary Suffering"(動物に不必要な苦痛を生じさせること)と定義され、「動物に対する直接的な暴力・虐待行為」と「適切な飼養を行わないこと(ネグレクト)」の2つに大別される。
 動物種固有の生態(行動様式、食事の摂取量、生活様式、行動範囲等々)を無視した飼養が虐待に繋がる。

 RSPCAの活動指針は「感情論」で説得を試みるのではなく、どんな人にも理解可能な【科学的な理論】で、動物が置かれている状況に社会の理解を求めていくやり方である。
 RSPCAは、次の4つのスケール(尺度)で個々の事例を検証し、ケースによっては動物の救出保護を目的とした活動を行っている。

 1)「適正(適切)- 不適正(不適切)- 虐待」

   その動物にとって、その環境下にあることが適正なものなのか、
   それとも法には反しないものの不適切と呼ぶべきものなのか、
   あるいは明らかに法律に違反するような「虐待」となるものかを判断する。

 2)「人間にとっての利益 - 動物にとっての害悪」

   人間の健康に貢献する薬品等の検査に供される実験動物や、食に供される産業動物 など
   動物に与えられる苦痛が、人間の益のために、やむを得ず行うことが避けられないものかを判断する。
     

 3)動物にとっての基本的要求

   食餌・水・温度・広さ・家や巣の状態・行動様式
   敵対動物から隠れられる場所・退屈しない刺激 等、動物の本来持つ欲求が満たされているかどうか。

 4)動物たちの「5つの自由」

   飢えや乾きからの自由(解放)
   肉体的苦痛と不快からの自由(解放)
   外傷や疾病からの自由(解放)
   恐怖や不安からの自由(解放)
   正常な行動を表現する自由


 4つのスケールは、社会の成熟度、動物に対する社会的認識、文化的な背景等により異なり、また、時代と共に変化するが、現行社会に対し広く「啓発」することが動物虐待抑止力となり、有効なアプローチとなる。


 前職が警察官の告発訴訟担当主任のフィル・ウィルソン氏は、RSPCAの研修を受け「査察官」の資格をとり、14年間の勤務を経た後、告発訴訟を担当して12年目になる。査察官には「高度な知識」、「人間的に豊かな素養」が要求され、基準に満たなければ採用されない。採用後も、査察官の仕事は半分は現場、半分は座学での勉強(7割が法律の勉強に充てられる)。
 査察官には、あらゆる階級や文化的バックグラウンドを持つ人々に的確に対応する対人技術が必要とされ、社交的で話し上手で聞き上手な人が向いている。同時に様々な重圧に耐える「精神的な強靭さ」が求められる。 

 RSPCAには「職域制限」の規定があり、「実際の現場に向かう人たち(査察部)」は、3つに区分される。
 1:330名の「inspector(査察官)」 。
  通報により現場の査察を行い、ケースファイルを作成する。
  深刻なケースは 虐待現場から動物を救出保護。最悪の事態を回避させ、安全を担保する施設に移送する。
  告訴に至るケースでは、法廷で証言する役割を担う。

 2:130名の「animal welfare officer(動物福祉担当官)」
  それほど喫緊な対応が必要でない通報にたいして、査察官の指示のもと、現場に向かって聞き取り調査をしたり、インスペクターに同行し現場での円滑な活動の助手をする。

 3:50名の「animal collection officer(動物引き取り官)」  
  主に動物の保護回収業務を担当。病院や保護施設などへの搬送等を行う。

 RPSCAは年間120万件(!)の通報の内、15万1千件に対応。
 重篤な犯罪事例約2000件を告発(現場によっては告発案件が重複するため4100件の罪状)。
 告発の罪状で1500人が有罪判決を受け、勝訴率は98%を記録している。

 RPSCAは「職員教育」「職域制限」を基盤にRSPCAのスタンダードを守り、組織として統一した基準で、動物虐待防止に当たっている。
                          以上

「イギリス 犬たちの悲鳴」続編、Pedigree Dogs Exposed Three Years on


 日本でも放映された、BBC制作 ブリーディングが引き起こす遺伝病」の続編が、昨年2月に放映されたようです。残念ながら日本では未だ放映されていませんが、ユーチューブにアップされています。

 「Pedigree Dogs Exposed Three Years on (english) - HundeWissen

 参照:近親交配という犯罪システム 

【公益社団法人日本動物福祉協会】平成25年度 捨て犬・捨て猫防止キャンペーン


 公益社団法人日本動物福祉協会の「捨て犬・捨て猫防止キャンペーン」。
 今年は岩手、宮城、福島の3県で実施されるそうです。

 詳しくはリンク先、福祉協会公式サイトをご覧下さい。 

栃木県が動物虐待で飼主を告発


 行政対応がやはり遅すぎますね。

 飼い主はケアが困難になった時点で飼育放棄、所有権放棄を決断し、早めに愛護団体や行政に協力を求めるか、安楽死措置等の責務を果たすべきでしょう。物じゃない、生き物ですから、ケアが出来なくなった時点で、対策を講じないで放置する事は陰惨な虐待に直結します。
 放置が一番良くない!

 次回法改正で、次の二点を是非とも盛り込みたいものです。
 ・裁判所による罰則としての飼育禁止命令
 ・所有権のある動物の生命の危険がある場合は、裁判所命令による当該動物の緊急保護ができるようにする



飼い犬虐待容疑で県が告発 ふんや死骸放置
朝日デジタル 栃木

 県生活衛生課は6日、劣悪な環境で犬8匹を飼育したとして、動物愛護管理法違反(愛護動物に対する虐待)の疑いで、上三川町の50代の男性を下野署に告発したと発表した。県は改善を何度も指導したが、男性は応じなかったという。同法違反で行政機関が個人の飼い主を告発するのは県内で初めてという。

 県によると、男性は自宅の庭に造ったオリ(縦、横1・3メートル、高さ1・4メートル)で犬を飼育。オリの中は板で上下に区切られ、下部には犬のふんが約1トン、約60センチの高さまでたまっていた。犬は上部の高さ80センチほどのスペースに押し込められていた。11匹いたが、6月に入り3匹が死亡。そのまま放置された死骸を残りの犬が食べていたという。県は、こうした状況が虐待にあたると判断した。

 県は、6月26日に残された8匹と、別のオリで飼われていた2匹の計10匹を保護。男性に大量のふんを処理するよう指示書を渡したが、今月1日の期限までに改善されなかったため告発に踏み切った。

 2010年7月に「悪臭がする」などと匿名の通報が県動物愛護指導センターに寄せられ、事態が分かった。男性は県の調査に対し、「体調が悪く、仕事も長時間勤務のため世話ができない」などと説明している。犬は04年ごろに2匹を飼い始めて以来、数が増えていったとみられるという。



動物愛護法違反:犬のふん、死体放置 虐待の疑い、県が初めて飼い主を告発 /栃木
毎日新聞 2013年08月07日 地方版

 飼育小屋に大量にたまった犬のふんを処理せず、死体も放置していたことなどが虐待にあたるとして、県動物愛護指導センターは6日、飼い主である上三川町の50代男性を動物愛護法違反容疑で下野署に告発した。動物虐待を理由に行政機関が個人の飼い主を告発するのは県内で初めて。全国的にもまれという。小屋では残った犬が死んだ犬を食べるといった異常な状況も確認されていた。

 県によると、男性は2004年から犬を飼い始め、10年から多頭飼育に関する苦情が寄せられていた。今年4月から小屋にふんがたまるようになり、県は5月から週に1回の現場確認を始めた。当初は11頭いたが、6月24日、3頭が死んでいるのを確認。高さ1・4メートルの小屋にはふんが60センチほど、重さにして約1トンたまり、残された犬は身動きも困難になっていた。残された8頭の犬は、死体を食べていたという。県は同26日、8頭を県南ドッグセンター(栃木市)に保護した。

 男性は7月、ふんを片付ける意思を文書で県に伝えたが、今月1日の期限を過ぎても飼育環境を改善しなかったことから、県はネグレクト(飼育放棄)による虐待と判断。告発に踏み切った。

 県は男性に文書で3回、口頭で6回指導したほか、現地調査も22回行った。今年5月に事情を聴いた際、男性は体調不良や仕事の不規則さを理由に「なかなか世話ができない」と話していたという。県は告発に明確な基準はないとしたものの、「極端な動物虐待には今後もあらゆる手段を使って対応する」としている。【岩壁峻】


【消費者運動】頭数の論理と企業の責任ーフカヒレ騒動ー


 安直なネット署名活動がお盛んです。「change.org」というサイトがあって、個人でも団体でも、誰でも何でも、署名の呼び掛けが出来る。

 フカヒレ騒動は「Tanaka Ellie」という個人の発信によるものですが、発信内容は何点か疑わしいものがあります。この方、きちんと詳細に事実関係を調べたのでしょうか?非常に雑にバッシング・ネタに飛びついた印象が拭えない。

 『フカヒレスープの需要により殺害されるサメの数はなんと年間約1億匹。このままでは20年以内にすべてのサメが海から姿を消してしまう可能性があるとも言われています。同社の利用するヨシキリザメについても国際自然保護連合(IUCN)により「準絶滅危惧種」として登録されています。』と言い切っていますが、その根拠も出典も記載されていない。内容がなく、危機感だけをふわっと投げかけている。
 私は、こういう雑な署名活動には参加しません。付和雷同的な署名活動が盛んになると、署名活動の価値そのものが低下しますね。頭数の嫌がらせ、暴力にも発展しかねない。一種の扇動。

 私はフカヒレだけ切取り、本体を生きたまま海中投機する漁の仕方には反対です。酷い。
 しかし気仙沼は本体丸ごと水揚げし、利用しつくしてきた。日本の誇るべき伝統的なお家芸です。余すとこなく使い切る。
 また混獲も漁業現場では避けられない事であり、意図せぬ結果の混獲は非難するような事ではない。発信者は海ごと総ざらえ式の大規模漁獲と混同してるんじゃないですかね?用語の意味把握が雑すぎる。

 企業がこういう雑なゲリラ攻撃にどう対応するかは今日的な課題です。
 企業の譲歩、必ずしも正義にあらず。 

 参照:国際的なサメ保護運動の行方




フカヒレ騒動にみる「無印良品への愛憎」とブランドの責任
エコノミックニュース 7月15日(月)17時49分配信

 “「ごはんにかける ふかひれスープ」の販売中止を求めるご意見について”。無印良品を展開する良品計画 <7453> は6月7日、このように題した文章を公式サイトに掲載した。

 それによると今年の3月頃から、一部の動物保護団体が同製品の販売中止を求めるキャンペーンを展開していた。同団体の主張は「フカヒレスープの需要により殺害されるサメの数は何と年間約1億匹」「同社の利用するヨシキリザメは国際自然保護連合(IUCN)により準絶滅危惧種に指定」。販売中止を求め、これまでに全国で6万名を超える署名が集まった。

 良品計画は公式サイト上で、明確な根拠を示して反論。同社の使用するサメは7割が宮城県気仙沼港のほか、日本国内産であり、残り3割弱がスペイン産だという。またふかひれの入手方法は、一部の地域で行われているような残虐な方法ではないことも明示。さらにヨシキリザメも「日本の法令によっても何ら漁獲規制のない」ことが確認済みだという。

 実は同社は、3年前にも少し違った形ではあるが消費者運動の影響を受けたことがある。2010年4月に発表したイスラエルへの出店計画が、多くの消費者からの反対により白紙撤回されたのだ。
 
 「STOP無印情報センター」によると、2010年4月に同社がイスラエルへの出店計画を発表して以来、植民地経済によって支えられたパレスチナへの出店は中止されるべきであるとの運動が広がった。店頭での抗議活動などにも波及し、同年12月、ついに良品計画は計画を撤回することになった。

 「地球と生きる5原則」をうたうエコフレンドリー企業の良品計画だからこそ、動物保護団体や市民運動家たちの期待も大きかったのかもしれない。いわば無印ブランドへの愛憎が、このような運動へ結びついた可能性もある。

 とはいえ当時、同社が公式サイトで発表した出店中止に関するコメントは「経済的な理由」の一言。消費者の意見については「決定・判断に対する直接的なつながりはないが、大変勉強になった」との言及にとどまった。「ふかひれスープ」とイスラエル。「無印良品」の社会的責任とは一体、何を意味するのだろうか。


【アニマルフレンド新潟とJames Hopkinsの動物虐待事件】適正数管理のブレーキが壊れた時


 アニマルフレンズ新潟の虐待事件を髣髴とさせる、虐待事件のニュースです。
 ジェームズ・ホプキンス容疑者は個人の多頭飼育者でしたし、アニマルフレンゼ新潟は市民団体です。不特定多数の支援を当てにする立場にあった、なかったの違いはありますが、頭数管理をなおざりにし虐待事件を起こした点が共通しています。

 家庭動物等の飼養及び保管に関する基準の改正素案は、適正数管理を誤ると虐待に直結すると初めて明文化しました。

【3 適正な飼養数
 所有者等は、その飼養及び保管する家庭動物等の数を、適切な飼養環境の確保、終生飼養の確保及び周辺の生活環境の保全に支障を生じさせないよう適切な管理が可能となる範囲内とするよう努めること。適切な管理をおこなうことができない場合、虐待となるおそれがあることを十分に認識すること。

 また改正法は、第四十一条の二で獣医師による(虐待の)通報を努力目標に規定しています。

【 第四十一条の二 獣医師は、その業務を行うに当たり、みだりに殺されたと思われる動物の死体又はみだりに傷つけられ、若しくは虐待を受けたと思われる動物を発見したときは、都道府県知事その他の関係機関に通報するよう努めなければならない。】

 強制力はありませんが、アニマルフレンズ新潟動物虐待事件報道では、かかりつけの獣医師の証言が掲載されていました。緊急災害時動物救援本部の査察結果は未だ公表されていませんが、改正法・省令・基準を踏まえた対応が期待されるところです。

 適正数管理の基本に基づく活動かどうかが、愛護と愛誤を峻別するメルクマールの一つです。 


【海外:海外】残虐!1ダースのネコを冷凍保存していた男が逮捕される
日刊テラフォー 2013年5月29日

 アメリカ・フロリダ州西海岸のタンパ市で、1ダース近くの死んだネコが冷凍庫の中に保存されていたのを、警察が発見した。

 先週木曜日、関係当局は、ジェームズ・ホプキンス容疑者(66)を自宅から追い出し、家宅捜索を行った。
 警察は、全部で22匹のネコの遺体を発見し、うち15匹は冷凍庫の中に入れられていた。
 さらに4つのペット用のケージに詰め込まれていた30匹以上の生きたネコも発見され、ケージからのネコ臭は、近隣の家々にまで漂っていた。

 ケージに閉じ込められたネコたちは、立つことも振り向くことも出来ないくらい、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた状態だった。
 救出されたネコたちは現在、動物保護センターでケアされている。
 ホプキンス容疑者は1件の動物虐待と20件の残虐な動物不法監禁の罪で起訴された。

 村上春樹の『海辺のカフカ』が連想されるような事件だが、この事件には、幻想も何もない。

 事件の詳細はまだ分かっていないので想像でしかないが、容疑者はもしかしたら、最初は捨てネコを可哀想に思って飼い始めたのかもしれない。だが結果として、一人では世話をしきれなくなり、ネコたちをかえって苦しめることになってしまった。
 殴る蹴るなどの暴行を加えていなくても、残虐極まりない動物虐待だ。



【ニュースソース】
James Hopkins Allegedly Kept 22 Dead Cats In Tampa Freezer
05/27/2013

 Almost two dozen dead cats were discovered in a Tampa home, including some stored in freezers by police evicting a man last week.

 While authorities tried to kick James Hopkins, 66, out of his home on Thursday, police claim he also allegedly crammed more than 30 other living cats into four pet carriers. Police found the felines gasping for air in the cages on neighboring properties, the Tampa Tribune wrote.

 Inside the home, there were 22 dead cats in all, including 15 in the fridge, WTSP reported.

 The confines were so packed that the cats were "unable to stand or turn around," according to an affidavit cited by the Tampa Bay Times.

 The rescued pets are being cared for by animal protective services, WTSP said.

 Hopkins was charged with one count of cruelty to animals and 20 counts of unlawful confinement of an animal, according to the Hillsborough County Sheriff's office. Bond was set at $2,000, according to the sheriff's website.



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奥大山の御机

ドイツの「繁殖衛生という概念」


 京子アルシャー氏の「繁殖衛生という概念」で、ドイツの「スイス・マウンテン・ドッグ協会(Schweizer Sennenhund Verein für Deutschland e.V.)」の取り組みが紹介されています。

 協会はバーニーズ・マウンテン・ドッグの犬達の平均寿命の短さを問題視し、先ず全会員にアンケート調査を実施する事から始め、死因の8割がガンである事をつきとめ、また同時に1頭のチャンピオン犬の遺伝子の拡散率の高さに警告を出す等の経緯を経て、2004年に繁殖犬の交配制限や次世代犬の検査判定などを含む新しい繁殖衛生の規定を確立し、新規定ではアウトクロス(両親犬あわせて3代前までの14頭が全て異なる交配)が主流となっているそうです。


 
 犬を含む家畜の繁殖には、「繁殖衛生」という概念がある。

 この言葉は、そもそも感染症予防のための衛生管理に使われていた言葉で、これまでの犬の繁殖時の衛生概念では、寄生虫やブルセラ症など犬の交尾や出産を通して寄生虫や細菌類が伝搬されることを防ぐものであったが、実は、いまやこれらは英語圏を中心とした国々での概念でしかない。

 ドイツ語圏では、これら感染症は繁殖衛生ではなく母犬の通常の健康管理の一部となり、この10年ほどはむしろ股関節形成不全(HD)や肘関節形成不全(ED)、進行性網膜萎縮症(PRA)など、遺伝子の異常によって次世代に伝搬する類いの疾患や血縁の濃さによる疾患などがその意味に取って代わった。つまりこの「繁殖衛生」という言葉は、ドイツ語圏においてその概念の中心に繁殖を通して伝搬する疾患全般の予防を意味するようになったのである。

 (中略)
 
 ブリーダーにとって「繁殖衛生」はその名に関わる重要な課題であり、そのため先進諸国の犬種クラブに属するブリーダー達は、協力し合いながら情報収集と対策の実践を行っている。日本でも繁殖衛生について、犬種の将来を真面目に考えるいくらかのファンシャーブリーダーは、当然意識している。



 日本の動物愛護と管理法も、こういう基本概念に基づく法改正が行われる事が望ましいのですが、未だ対処療法的な法規制の手法で来ているように思います。
 昨年改正された「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則」でも、『第五条  法第九条第一項の環境省令で定める目的は、次に掲げる目的とする。』で『五  養殖している鳥類の過度の近親交配の防止』が盛り込まれていますが、具体的なアウトクロスが規定されていません。
 ここらあたりが歯痒い点ですね。

 消費者保護の観点からも「繁殖衛生」の概念は法令に反映されるべきですし、優良ブリーダーが商業的にも優位に立つよう消費者も賢くならないといけないですよね。よい芽は育つよう、悪い芽は摘み取るよう、双方向性の取組が必要なのだろうと思います。

  
 関連記事:「近親交配という犯罪システム」   

動物福祉後進国に残っている学ぶ余力


 尾形聡子さんの「改正動物愛護法の未来を考える」シンポジウムレポート(3)は、公益社団法人 日本動物福祉協会獣医師調査員の山口千津子さんのお話です。

 尾形さんはレポートの最後を、【たとえば虐待ならば、何をどのように見て虐待と判断するかといったことを訓練していかないと、見逃してしまうことも多いのではないかと山口さんはお話していましたが、それは特定の職業の人だけでなく、一般の人々にも必要とされることなのではないかと思います。日本は動物福祉という点で欧米諸国に遅れをとっている状況かもしれませんが、逆に、ひとりひとりが動物福祉について学ぶ余力がたくさん残っているのではないでしょうか。あらゆる立場の、あらゆる人々の少しずつの努力が、次回の法改正へと必ずや繋がっていくと思うのです。】と締めくくっています。『学ぶ余力がたくさん残っている』というのは素敵な表現ですね!
 みなさん、余力を使いましょう!

 いつでも遅れて出てきた者は、ある意味、得なものです。
 先人達が時間をかけて体得したものを、スタート台にして出発出来ますからね。

 

三春町の「福島県動物救護本部 第2シェルター」


  Asahi GLOBE 「特集 獣医師たちのたたかい [Part3] 福島・千葉・東京/生かすべきか死なせるべきか」によれば、三春町の「福島県動物救護本部 第2シェルター」運営は、シェルターーメディシンの専門家、田中亜紀獣医師の助言と協力を得て改善されているようです 
 
【追記 3/26】
(プロメテウスの罠)いのちの記録:1 子犬を掲げて叫んだ

シェルターでの動物の幸せを考える医療

【 ー日本とアメリカにおける、シェルターワークの違いを教えてください。

「これは、日本のみなさんは勘違いされていることが多いのですが、シェルターの施設のハード面は日本とあまり変わりません。
 もちろん、アメリカのほんのいくつかの施設は、資金もスタッフも潤沢にありすばらしい設備を持っています。でも、それはほんの一部。
 他の施設は、古い造りが多く日本の愛護センター等とさほぼ変わりせん。

 ただ違うのが、シェルターメディシンという概念が定着していること、あとはシェルターを管理するソフトを必ず導入していること、そしてボランティアスタッフの管理の仕組みが出来上がっている、その3点が大きく異なると感じています。

 特にシェルターを管理するソフトウェアは、毎月の使用料が高額にも関わらずどんな小さなシェルターでも活用しています。
 ソフトで管理する内容の一例をあげると、譲渡・引き取り、ワクチン接種の有無、安楽死の頭数および発生理由、シェルター内での疾患の発生率と罹患率、平均滞在日数、譲渡後の出戻りの頻度と理由、ボランティアの管理等。常に動物の状態を数値化して管理する仕組みができあがっています。

 実は、この管理ソフトですが、富士通さんにご協力いただきながら現在開発中なんです。まだ、世に出ておりませんが、今後日本で広まり、シェルターワークの下支えになることを大きく期待しています。】

対談 田中 亜紀 氏 × 水越 美奈 氏 ~アニマルシェルターとボランティアの未来~

 公益社団法人日本動物福祉協会主催の「アニマルシェルターセミナー」は今後も継続されるでしょうから、是非多くの方に参加して頂きたいと思います。これからの日本の動物愛護推進の方向性を示し、具体的な道筋をつけていく活動です、もっと多くの方々が関心を持ち、参加し協力の輪を広げながら自分自身を育てていく事が出来ればいいなぁと願っています。

【多頭飼育】世話せず多頭飼育、虐待に(毎日)


 どうぶつナビ:たくさんの動物と暮らしたい。
毎日新聞 2013年02月26日 東京朝刊

 ◇世話せず多頭飼育、虐待に

 ◇不潔な状態、破綻の兆候 危険あれば保健所に

 動物好きの人なら一度は「たくさんの犬や猫に囲まれて暮らしたい」と夢見たことがあるかもしれない。でも、適切な飼育ができなければ動物にストレスを与え、虐待につながる危険もある。

 「動物を殺傷することも、適切に世話をしないネグレクト(飼育放棄)も虐待。世話が行き届かないのに、何十匹もの動物を飼う多頭飼育10+件も虐待です」。こう話すのは、NPO法人「KAVA神奈川動物ボランティア連絡会」代表の矢吹紀子さん。横浜市を中心に飼い主のいない犬や猫の保護活動をしており、動物虐待についての相談が持ち込まれることも多い。

 3年前、矢吹さんの元に「市内の民家で50匹以上の犬が飼育されている」という情報が寄せられた。飼い主の男性は、子犬が他の犬に踏まれてけがをしても治療せず、中にはかみ殺される子犬もいた。「多頭飼育は虐待だと説得しても、なかなか理解してもらえなかった」と矢吹さんは振り返る。男性は犬に避妊去勢手術を受けさせていなかったため、次々に子犬が生まれていたという。

 だが、男性が体調を崩したことがきっかけで、状況が変わり始めた。男性の妻から「これ以上、犬が死んでいくのを見たくない」と言われた矢吹さんは、ボランティア仲間と協力して犬を保護。1年以上かけて、30匹の犬に新しい飼い主を見つけた。矢吹さんは「多頭飼育10+件をしている人の中には、動物を『かわいがっているつもり』の人が多い。理解してもらうのは難しいが、ゆっくりと時間をかけて話し合い、解決していくしかない」と話す。

 数十匹の犬や猫を一度に保護しても、問題は収容先。日本動物福祉協会の山口千津子獣医師は「多頭飼育10+件の現場から動物を保護する時には、行政や獣医師、愛護団体などのネットワークが重要だ」と話す。自治体の保健所や動物愛護センター、動物病院などの収容スペースには限りがあるため、個人で動物を預かってくれるボランティアの存在は欠かせない。山口さんは「動物を助けたいという思いは行政も愛護団体もボランティアも同じ。協力し合うことが必要です」と話す。

   *

 環境省動物愛護管理室は11年3月、安易な多頭飼育に警鐘を鳴らすパンフレット「もっと飼いたい? 犬や猫の複数頭・多頭飼育を始める前に」を作った。

 動物が複数になれば、えさ代や医療費などの金銭的負担が増える。動物同士がけんかしないように関係性に気を配らなければいけないし、食事や健康管理は複雑になる。また、鳴き声や臭いなど隣近所への配慮も必要だ。



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仏:大手スーパー「Monoprix」、4/1からバタリーケージ飼育の卵を販売停止


バタリー飼育に「No!」
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画像はフランスの動物保護団体「L214」公式サイトから
バタリーケージ飼育の生産物販売停止を求めるデモンストレーション
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ドッグレースとハウンド系犬種


 「近親交配という犯罪システム」を読まれた方からメールを頂きました。

 20年以上前、お仕事で滞仏されていた時の経験話を、「詳細部には記憶違いがあるかもしれない」がと断ったうえで知らせて下さったものです。以下、ご紹介します。


 ハウンド系の遍歴は昔の資料、戦前の写真、私が始めてハウンド系に出会った30~40年ほど前、ヨーロッパの犬たちとの出会い&ドッグレースに参加したことで自然が求める骨格と入賞するショードッグの唖然とする違い、そして現在のドッグショーシステムが頭に入っている私としては、 他犬種でも様々な恐ろしいほどのアレンジが行われていることに愕然とします。

 また、私が日本のドッグショーの存在価値を認めない理由は、欧米のショードッグとは異なり<犬たちの犬らしい生活>が迫害されていると感じるからです。

 私はヨーロッパでドッグレースという犬のスポーツに出会いすっかり嵌ってしまいました。
 パリで普段はおしゃれに暮らす愛犬たちが、レースで犬本来の本能が目覚めて野性の一面を見せるすばらしいスポーツでした。

 私の犬たちはショーとレースの両方に通用するハウンド系を目指す稀有なブリーダーさんの下に生まれたことが幸いし、ヨーロッパチャンピオンシップレースにもフランス代表として参戦することができました。
 その経験により、ハウンドドッグの犬種としてあるべき自然な骨格と、ショードッグに現れる骨格違いが歴然と存在する事を理解し愕然としました。

 上記のスライドではグレイハウンドが変化の少ない犬として出てきているようですが、実際はショータイプとレースタイプには大きな違いがあります。
 また、ドッグレースでは興奮剤を使用する人間もいて、レースが終わって倒れ、倒れた状態でも走っていると錯覚した犬がその後亡くなったと聞いたこともあります。
 そんなことから、人間と同じで薬物検査の導入も検討されていたように思います。

 そのようにドッグレースにも裏面があり、勝てる(=速い)犬の産出を目論む人種により、酷い場合にはホイペットXグレイハウンドなどの繁殖などを行い、3~4世代かけてレースに出せるような風貌に戻すなど、乱繁殖が行われる現状があります。
 そのため、フランスで正式なドッグレースに出場するためには、ドッグショーに年3回以上(記憶に間違いがなければ…)出すことが要求されます。

 フランスでのドッグショーはそのために参加したものでしたが、ほとんどの犬が飼い主との暮らしを楽しみながら、飼い主と一緒にドッグショーに参加してる様子が見え、飼い主同士の情報交換も楽しく日本のドッグショーより遥かに勉強になりました。
 しかも、よほど偏ったブリーダーでない限り大型犬を狭い敷地で多頭飼育したり、コートを傷めない為にバリケンで管理するということはないように見受けられました。

 また、FCC(France Central Canin)では子孫を残す際に、両親がチャンピオン犬系の血統書(子犬に交付される仮血統書)を持っていたとしても発行されません。 血統書の申請には、種犬認定テストを事前にパスし本血統書が発行された犬同士の組み合わせであることが必要で、それが整っていない場合はたとえ有名ブリーダーの犬同士の子犬でも仮血統書の発行は行われません。

 さらに、犬種ごとの本能も種犬認定には重視されており、ハウンドドッグであれば籠に入ったウサギを用いて狩猟本能テストも行われます。
 私の犬たちがこの試験を受けたとき、ドッグショーで優秀な成績を収めていたアフガンの雄が二度目のチャレンジをしていましたが、ウサギにはまったく反応を示すことなく終わり、3回目のチャンスまで認められているのでそれまでにトレーニングをするなどして本能を呼び起こす努力をするように指南されていました。
 このテストに合格しないと、本血統書の申請もチャンピオン登録もできないので、飼い主さんは非常に困っているご様子でした。

 骨格的な種犬認定テストは多くのドッグショーで行われますが、狩猟本能のテストはそのための環境が必要となるため年に数回しか実施されず、子犬を残したい人や、チャンピオンとしての名誉を求める人間には、それなりの努力が求められます。
 つまり、単なる人間の見栄と趣味、犬で商売をしている人たちのためだけはなく、無責任な繁殖を防ぐ、また簡単に犬の高額売買ができないようにするシステムを管理するためにドッグショーが存在しています。
 同時に、犬を飼っている一般人には勝ち負けで一喜一憂するのではなく、その犬種の勉強を促す場となっているのです

 私がフランスに住んでいる間にドッグショーを楽しむことができたのには、そうった多面性があったからだと思います。

 猫派&勉学に励まれておられた仲市さんのフランス生活ではご経験されていない部分だと思いますので、純血種とJKCのあり方を考えるご参考になりましたら幸いと思い記載させていただきました。

 ただ、私が経験した時代とFCCの現システムには変化があるかも知れません。
 なにせ20年以上前の経験話ですので、詳細部には記憶違いがあるかもしれないことはご理解くださいませ。




 知らない世界の話なので、大変興味深く拝見しました。
 こんな動画を発見。レース前半で転倒し置き去りにされた犬が、疾走する群れに追いつこうとコースから飛び出し、コース外を直線に横切って、再びコースに飛び込み1着でゴール!tricheur ! (イカサマ師!)。

 経験した事のない世界なのでコメントは控えますが、日本でも犬橇レースや輓馬レースがありますね。家庭犬のアジリティー大会も開催されています。
 最近、家庭犬が警察犬にチャレンジする風潮が広まってきて、小型犬の警察犬も増えています。飼主と犬の相互理解が深まり、一緒に過ごす時間が長くなり、社会のお役にも立つとなれば、それもいいんじゃないでしょうか?

 信頼できる訓練士さんも増えてきました。
 一昔前と比べると、着実に指導者層は育ちつつあるそうです。この層が厚くなれば、訓練士も国家試験になり、自称の世界から抜け出し、社会化出来ます。

 
 ただ、ドッグレースもお金が絡み、ギャンブルになると闇の問題が大きくなりますね。
 日本では闘犬が問題視されていますが、アメリカではドッグレース禁止を求めて法廷闘争も行われています。
 使い捨ての動物虐待(レース後の大量殺処分)等も摘発されており、闇の部分が社会問題になっています。フランスのドッグレースはどうなのか?ちょっと検索してみましたが、アメリカのようにはヒットしてきません。法整備が既になされていたような記憶がありますが・・・?確認しないと確かなことは言えません。
 
 sport caninで検索すると、「Chien de course」というカテゴリーがあります。AgilityやDisc dog(これは何でしょう?犬のダンス?)まで包括的ですが、Combat de chiensもある。ページにとぶと闘犬の歴史的背景が簡単に紹介されているだけで、現在の詳しいことは分からないですね。時間のある時、調べて見ますね。

 この画像、この口輪はなんでしょう?埃を吸い込まないため?犬同士の噛み合いを避けるため?
 アメリカのギャンブル・ドッグレースの画像です。



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Dog racing opponents win high court legal battle
(画像はJohn Tlumacki氏/Boston Globe Staff)

ハンス・リューシュ「罪なき者の虐殺」(1978年)


 今年は、Hans Ruesch(17 May 1913 – 27 August 2007)生誕100年にあたるそうです。
 1978年4月に上梓された「罪なき者の虐殺(Slaughter of the Innocent)」(Bantam, 1978)は、今も読み継がれる名著です。

 十年くらい前になるでしょうか、「罪なき者の虐殺」を図書館から借りてきて、私は重苦しい溜息をつくばかり。ほんの少しに目を通しただけで返還し、3回目に腹を据えて読了しました。毎晩、少しずつです。本を枕の下に置き、毎晩「宿題」を取り出し、促されるように読了しました。読むだけでしんどい体験でした。

 それでも、事実がある限り事実を知らなくてはなりません。全てに深入りは出来ませんけどね。
 ハンス・リューシュの博学と洗練された文体、強靭で柔軟な精神の助けがなかったら、多分、私は読了出来ませんでした。

 30年以上前の著作で、動物実験を取り巻く環境は変化しています。
 反対運動を軽視するわけではありませんが、科学の進歩が動物の生体実験を無用なものとする傾向は、今後、ますます促進されるでしょう。

 EUにおける化粧品の動物実験禁止のニュースです。一つ一つの成果には、動物実験反対市民運動の長い地道な道程があることも、また忘れたくない事実ですね。

参照:「World Day for Laboratory Animals 1984 UCLA (part 1)」、part 2part 3part 4part 5
   「Hans Ruesch in conversation with Dr Werner Hartinger


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画像は「ALF」公式サイトから。
1979年、ハンス・リューシュを招き、動物実験反対のデモ行進が
ケンブリッジ(5月)、オックスフォード(10月)で実施された。

安楽死の選択と決断と


希望の牧場・ふくしま ‏@kibounobokujyou  のつぶやきから転載。

 この冬、多くの子が死んだ ちび太はいま、まだ生きている ちび太には仏(特別扱い)になって、ほかの子には鬼(放置)になる、、その違いは何? そのような取捨選択がわたしたちを狂わしてる、、 ここは警戒区域です

 わたしはここ数週間、いらいらしてるのかもしれない 三か月後にはエサがゼロになるからだ ちび太部屋のトラブルどころではない それこそ全頭餓死だ ちび太ほかを守るためには十分な餌が必要 一袋のチモシーでは意味がない

 エサがないと、おちおち寝てもいられない またゼロからかき集めるのはもう嫌だ このへんでしまいにします、、

<<<<< お 願 い >>>>>

希望の牧場では、タダでいただける

・りんご粕
・もやし粕
・野菜クズ(果物入りならなおうれしい)

などを探しています!
希望は以下の通りです

・なるべく近隣から
・運送費はできるだけ安くおさえたい
・少量ではなく大量に
・1回限りではなく、定期的に

費用や手間を考えると
この希望はどうしてもはずせません
すみません、、

ご支援いただけそうなスーパーさん、食料品メーカーさんを知っている!
或いは「私、実はスーパーのオーナーです」なんて方がおられましたら、
ぜひご一報くださいませ!!

TEL:03-3496-2177
メール:kibouno.bokujyou@gmail.com
担当:ささき

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警戒区域にはまだ約1000頭の牛が生き残っており、そのうち約200頭が放れ牛だ)―希望の牧場より―


 希望の牧場さんも、松村直登さんも、限界を超えた頭数を抱えてしまっている。
 切らねばならぬ、適正数、あるいは適正数に少し多めでも良いけれど、ケアする頭数を決めて、残りは致死処分に同意して欲しい。外から切れ、切れ、切れと繰り返し言わなくてはならないだろう。
 吉沢さん、松村さん、頭数減らしの決断して下さい!

 私たちが見慣れてきたペットの多頭飼育崩壊現場と状況が似通ってきた、あとは時間の問題となる。
 誰にとっても無理なことは無理なのである。 
 それは彼等の咎ではない、そこは警戒区域だ。
 彼等は外からやって来た人ではない。
 福島第一原発のそばでフツーに生活を営んできた。
 福島第一原発事故が、彼等の居場所を警戒区域に変えた。
 「ここで生きて、ここで死んでやる、それが俺達の戦い」
 「大量餓死を生き延びたんだ、俺と同じだ。生き延びた仲間だ、殺させねぇ。」
 不合理的な選択の一言では片付けられない重みを受け取るのは、原発政策に対する無念さを私達も共有するからだ。
 
 それでも、頭数を減らさなくてはならない。
 外部にいるからキッパリ言える事がある。今度は外部の人間の言葉を、現場の人に受け止めて欲しい。
 


視聴覚障害で安楽死選ぶ=ベルギーの双子兄弟
時事通信 1月12日(土)23時11分配信

【ブリュッセルAFP=時事】ベルギー北部アントワープに住む耳の不自由な双子の兄弟(45)が、視覚にも障害を患うようになり、昨年12月に安楽死していたことが分かった。地元メディアが12日伝えた。

 報道によると、双子は数年前から視覚障害に悩まされるようになり、首都ブリュッセル市内の医師に安楽死を要求。医師は双子の求めに応じ、2012年12月14日に安楽死の措置を行った。

 ベルギーは02年、オランダに次いで世界で2番目に安楽死を認める法律を制定しており、11年には1133件の安楽死があった。大半は末期がん患者で、双子のように末期疾患を患わずに安楽死を選ぶのは珍しいという。 


「JAWSレポート 70」(平成24年12月25日)


 公益社団法人日本動物福祉協会「JAWSレポート 70」がアップされました。

 近親交配という犯罪システム


【記事再掲】


近親交配という犯罪システム[2009年10月28日(Wed)]
■イギリス 犬たちの悲鳴 ブリーディングが引き起こす遺伝病
 NHK・BS1 9月23日再放映を見て ('09/9/28)

 御覧になれなかった方達のために、内容を箇条書きしておきます。

 ドキュメンタリーフィルムは、2年間にわたる徹底的な調査をもとに製作されています。

 ”純血種”の純血性を守る役割を担うとされている”ケンネルクラブ”は、実は単なるマニアックな素人集団でした。
 生物学的、解剖学的、獣医学的な観点を全く無視して犬の健康や福祉を顧みず、無意味な見た目だけの”犬種基準”を考案し、基準に合致する事を競い、常軌を逸した近親交配を繰り返し、遺伝性疾患に苦しむ犬達を蔓延させた実態が分かり易く語られます。


 登場するのは英国ケンネル・クラブ関係者(会長、ブリーダー、ドッグショー審査員、個人飼主会員、遺伝学顧問獣医師)。RSPCA(王立動物虐待防止協会)、CAWC(ペット動物福祉協議会)の専任獣医師。臨床獣医師や遺伝学等の専門家達。ペット雑誌の編集者。遺伝性疾患に苦しむペットの飼主達、システム改善を求めて活動を続けるキャロル・ファウラー氏など。
 
・キャバリア・キングチャールズ・スパニエルの脊髄空洞症
 登録犬の三分の一が発症と推測される。ほとんどは軽症だが、重症の場合は頭蓋骨の  後部を取り除き、容量を広げる手術が必要。手術は成功するとは限らない。激痛が激しい  場合は安楽死処分。

 脳に較べ頭蓋骨が小さすぎるため、神経がやられていく。
 ”20cmの靴に25cmの足を突っ込むようなもの”
 初期症状:首や頭に触れられるのを嫌がる。
 激しい頭痛。異常な感覚があり、首輪装着でも激痛。(神経病専門獣医師・クレア・ラスブリッジ氏)

 心臓疾患も多い。およそ半数が5歳までに心臓に雑音が聞こえる。10歳過ぎにはほとん  ど全てに雑音が聞こえる。(リバプール大学心臓専門獣医師・サイモン・スィフト氏)

・1950、60年代に心臓疾患のある犬が大々的に繁殖用に使われたのが、慢延の原因だろう。人気犬種は沢山の子犬を産ませる。そのため急速に病が広がった。

 イギリスの700万匹の飼犬の約四分の三が純血種。犬種はおよそ200種類。
 イギリスの飼い主達が負担している治療費総額は、1週間で約15億円。(1千万ポンド)

・スティブ・ジョンズ教授(ロンドン大学)
 常軌を逸した近親交配。
 人間なら完全な違法行為。
 健康という観点からみて、言語道断の繁殖が行われている。

・RSPCA(王立動物虐待防止協会)のマーク・エバンス獣医師は、”犬種基準”で順位を競うドッグ・ショーの弊害を指摘。

・映像は1900年代と現在のダックスフントとブルテリアの体型変化を指摘する。ダックスはより足短になり足に負担がかかり易く変化し、ブルテリアは頭蓋骨が変化し著しく扁平になった。
 ジャーマンシェパードドッグも警察犬等の使役犬に余り変化はないが、ショー・ドッグには重大な変化が見られる。

 動物形成外科の権威、グラハム・オリバー氏はドッグ・ショーの映像を見て、シャーマンシェパードの”失調性歩行”を指摘。(後ろ足の筋力がないので膝が左右に揺れ、筋肉運動の制御が出来ない。)

 それでも世界最大のドッグ・ショー”クラフツ”2008年バーミンガム大会で、審査員テリー・ハナンは、純血種は”作業犬”とは違う、ショーのための犬の方が”正しい体型”と主張する。”作業犬”は解剖学的にみて正しい体型ではないと。

 ハナン氏の言う”解剖学的に正しい体型”とはなにか?それはケンネル・クラブによって作成された”犬種標準(スタンダード)”によって計られる。ブリーダー達はスタンダードを目標に、犯罪的な近親交配を繰り返す。

 ドッグズ・トゥディ誌のビバリー・カディ氏は、純血種の良さは大きさや性質等、多くの要素が安定・保証される点だが、犬種基準を目標に繁殖させられる犬達の欠陥も、残念なことに予想できるという。
 「犬達がこわれていきます。」ブリダーによる犬達は健康上の不安を抱え、恐ろしいスピードで遺伝性疾患が増えていると指摘する。

・ラブラドールレトリバーは、関節と目
 スプリンガースパニエルは、酵素欠乏症
 ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアは、アレルギー
 ゴールデン・レトリバーは発ガン率が高い

 特定されている遺伝性疾患はおよそ500種類
 ”純血種”の遺伝性疾患発症率は人間に較べはるかに高い。

 ボクサーは心臓・癌・脳腫瘍・癲癇
 癲癇の発作に苦しむボクサーと飼主の日常の映像
 ペンシルバニア大学教授、ジェームズ・サーベル氏は、癲癇の発症率は、犬種によっては人の20倍にものぼると指摘する。

・そもそもの繁殖の始まりは自然淘汰の延長にあった。秀でた猟犬や番犬同士を掛け合わせ、優秀な使役犬の犬種を作り出したのが、近代犬種の誕生である。

 それが崩れ、犬が本来人間社会で担ってきた役割はそっちのけで、外見のみ重視されるようになったのは19世紀半ばから。金と暇を持て余したイギリスの新興中産階級があらゆる犬種の完璧モデルや新犬種を作り出すことに熱中し、外見を追求する趣味的な繁殖が定着する。
 1850年代にドッグ・ショーが開かれるようになり、1873年にはショーを運営する組織・英国ケンネル・クラブが誕生。
 135年経過した現在、ケンネル・クラブは純血種の血統の登録と世界最大のドッグ・ショー”クラフツ”を開催する役割を担う一大組織として社会的ステータスを確立・定着している。

 RSPCAのエバンズ獣医師は言う。ドッグ・ショーは誤った美意識に基づく、外見のみを基準とした、犬の健康や福祉とは無縁な催し。

 ローデシアン・リッジバックは背中に一筋の逆毛があるのが”標準”とされる。リッジは一種の畸形で脊椎披裂を発症し易く、類皮嚢腫も深刻な症状を惹き起こす。
 二十分の一の確率で生まれるリッジのない子犬は発症しない。
 しかし、”犬種標準”によれば、リッジのない正常な子犬はローデシアン・リッジバックを名乗る事は許されない。深刻な疾病を惹き起こす畸形でなければ純血種ではない。

 ブリーダー、アン・ウッドロウはこぼす。「近頃はリッジのない子犬の安楽死を拒否する獣医が多くて困る。」リッジのない”出来そこない”は「私の管理の元で静かに逝かせてやりたいのよ。」
 ブリーダーはリッジの標準改定に反対する。
 ローデシアン・リッジバック・クラブの規定では、リッジのない子犬は致死処分と今でも明記してある。
 基準にはずれる子犬たちが殺されるのは、道徳的、倫理的に許されないのでは?
 ケンネル・クラブ会長、ロニー・アービング氏は、基準を充たさない子犬たちが殺されているのは肯定出来ないとし、今まで自分が知らなかったそういう行為を防ぐため出来るだけのことをすると明言する。
 ケンネル・クラブがそういう考えを支持すると思われたくはない。

・ペットの保険業界は、雑種の方が健康で強いとよく知っている。雑種の保険掛け金はブルドックの半額以下。

・「純血種の問題は、全ては一握りの血統に行きつくこと」スティーブ・ジョーンズ教授は、人間社ではタブーとされている近親交配が、犬のブリーディングで当り前となっている点を糾弾する。
 望ましい形質を定着させるため、ケンネル・クラブの規定では、同じ犬種同士の繁殖しか認められない。その結果、近親交配が行われ遺伝病という高い代償を犬達に払わせている。

 近親交配をしているかという質問に、ケンネル・クラブ会長が答える。
 「親子は?」「ノー」、「兄弟姉妹は?」「ノー」、「祖父母と孫は?」「イエス」。

 近親交配は犬の免疫系に打撃を与え、感染症に対する抵抗力を低下させ、最終的には生殖不能となりその犬種は滅びる。某大学のが10犬種を調査したところ、現在の犬は、40年前の犬の遺伝子の10%しか継承していない。90%は既に失われ遺伝子の多様性を喪失していた。

 2006年、CAWC(ペット動物福祉協議会)は、ケンネル・クラブに報告書を送る。
  1、近親交配の規制
  2、遺伝性疾患を持つ犬のドッグ・ショー出場禁止

 カークウッド博士は、犬の福祉に関する問題は沢山あるが、その中でも一番悪影響の大きな問題として抜本改革を求めた。

 これに対してケンネル・クラブは、「単純で科学的根拠がない」と反撃。
 多くの犬種の大多数は健康であると言うのだが・・

 2年前の2004年、ケンネル・クラブの遺伝学顧問は同様の指摘を発表していた。「多くの犬達に過酷な重荷を負わせている」事実を指摘し、改善を勧告していたにもかかわらず、言い分をこの二年間で変えてしまったようだ。
 顧問・ジェフ・サンプソン博士は「ほとんどの犬が健康に一生をおえる」と今では言っている・・

 パグ犬のジョージを見てみよう。彼はクラフツのチャンピオン犬の子供で、モリス夫妻は800ポンド(12万円)で購入した。
 ジョージは生まれた時から様々な疾病、障害を背負っている。膝蓋骨脱臼、裂口ヘルニア、軟口蓋過長症、下まぶたは常に眼球をこすり、脊椎の湾曲、呼吸困難は日常的・・
 苦しむために生まれてきたかのようなジョージは、しかしクラフツの出場権を持っている。

 パグの犬種基準がパグを様々の遺伝性疾患の巣に変え、今やパグはジャイアント・パンダ並に絶滅の危機に瀕している。

 クラブ公認209犬種は二種を除き、繁殖前の検査義務がない。

 ケンネル・クラブの遺伝学顧問ジェフ・サンプソン氏は、義務付けはブリーダーが嫌がるという。ブリーダー達の支持を失い会員ばなれを起こす。
 英獣医師会会長も”かけがえのないケンネル・クラブ”を大切に守っていかなくてはならないと言う。規制を強めて会員の支持を失えば、クラブの持つ影響力も失われると心配する。
 会員の中には、会員の大多数の支持が得て繁殖システムを抜本的に変えたいと頑張って活動している人もいる・・

 その人はキャロル・ファウラー。飼ったキャバリアが2匹とも脊髄空洞症を発症。それがきっかけで活動を始める。

  <後略>

 非人道的、犯罪的な人工的繁殖で、どれだけ無数の犬猫が避けることが出来た苦痛、疾患を予め背負わされてきたことでしょう!
 私達は、こういう馬鹿げた残酷な仕打ちを止めさせなくてはなりません!



 ファウラーさんの地道な活動が、ケンネルクラブの犬種基準を少し改善していく後日談があるのですが、抜本改革は難しいですね。


 参照ビデオ:Extreme dog breeding

 

<アイドルは商品?>予見された「志村動物園」パン君の襲撃事件


 [窪田順生,Business Media 誠]さんの記事がいいですね。

 ・天才チンパンジー“パンくん”の女性襲撃は予見されていた? (2/3)
  
 動物関連ニュースを取り扱う大手マスメディアの姿勢は長年問題になっていますが、改善される兆しはありません。「東京畜犬」事件の時は、読売が相当頑張ったようですが、今はもう、そういう自立した報道精神は瀕死状態と見えます。

 今回の法改正の協議でもヒヤリングにおいて、パン君に言及する発言が出ていました。

 ・平成22年11月9日開催,「第7回中央環境審議会動物愛護部会動物愛護管理のあり方検討小委員会」の議事録19ページ目の「社団法人日本動物園水族館協会(平成24年4月1日付けで公益社社団法人)」専務理事・北村健一氏の発言:
 

【北村健一氏】 北村でございます。発言させていただきます。直近の例でございますけれども、私どもは倫理要綱というものを持っておりまして、皆さんのお手元の事業概要の56ページに倫理要綱というのがございまして、それの5に「展示」という項目がありまして、
 「5−1 展示は最新のデータに基づき、その種の本来持っている習性や形態が、正しく理解できるものであり、かつ生態系の中で果たす役割が理解されるように入っていること」
というふうな要綱となっております。

 実は日本テレビで「志村どうぶつ園」という番組をやっておりまして、あそこにチンパンジーが出ておりまして、我々から見てもあまりにうそでして、チンパンジーは確かに賢いんですけれども、あんなには賢くないものですから、服も着ていませんし、あれはいかがなものかということで、倫理委員会を何回も開きまして、改善勧告等をいたしました。
 それで、いろいろお話し合いは申し上げたんですけれども、結局、折り合わなくて、うちの協会から退会なさったというのが、つい二、三年前の事例であります。まだテレビに出ていますよね。



 皆さんはどうでしょう?あんな番組見ていて愉しい?
プロフィール

チッチ

Author:チッチ
連絡先:℡:090-8609-3689(仲市) mail:anti_nuclear2011311@yahoo.co.jp
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