2014/12/12 環境省通知「愛護動物の遺棄の考え方について」

 環境省から各都道府県に「愛護動物の遺棄の考え方について」通知が出ました。

 平成 26 年12月12日 環自総発第 1412121 号
 動物の愛護及び管理に関する法律第 44 条第3項に基づく愛護動物の遺棄の考え方について

 先日来、この通知に関する批判的ツイートーを目にして、私もこういう解釈では困ると思っていましたが、公開された全文を見て肯定的に受け止めています。

 1 今まで 『愛護動物の遺棄 につ いては、条文上定義がな く、 また動物の愛護と管理法 第2項(虐待)のような具体的例示も 示されていなかった』が、先頃起きた犬の大量遺棄事件を受けて、遺棄の具体的判断基準が示された事。
 2 環境省と警察庁の間で合意形成がなされ、警察庁から各都道府県警察等に対し同じ内容の通知がいっている事。
 3 『隔離された場所』の具体例に 『なお、仮に第三者による保護が期待される場所に離隔された場合であっても、必ずしも第三者に保護されるとは限らないことから、離隔された場所が上記の例のような状況の場合、生命・身体に対する危険に直面するおそれがあると考えられる。』と補足的説明がなされている事。

 『~諸要素を総合的に勘案』すれば、ほとんどの遺棄行為そのものが「遺棄」に該当すると考えられます。
 ただ、どうなんですか?
 自宅で増えた飼い猫を捨てて餌やりに通うオバカもいるわけで(猫はそのまま同じ場所にはとどまらないのが普通)、こいう「遺棄」の考え方で、即遺棄罪に出来るのですかね?して欲しいものですが。
 公団に住む住人が自室の猫を外に締め出し、自転車置き場を勝手に占有し餌場や寝床を設置した場合は?これ、私が知っている実例ですよ(笑い)。遺棄罪は見送られそうな危惧がありますね。公団規約とか、そっちでやってという事になりそうですね。
 ノーキルを標榜するアニマル・シェルターや地域猫現場への遺棄はどうなんだろう?
 なんでもかでも致死処分に反対し騒ぎ立てる連中にはいいお灸になるかもしれませんが(笑い)。
 以上のような不備は目に付きますが、一歩前進には違いない。



動物の愛護及び管理に関する法律第44 条第3項に基づく愛護動物の遺棄の考え方

【基本的な考え方】
 動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48 年法律第105 号。以下「法」という。)第44 条第3項に規定される「遺棄」とは、同条第4項各号に掲げる愛護動物を移転又は置き去りにして場所的に離隔することにより、当該愛護動物の生命・身体を危険にさらす行為のことと考えられる。
 個々の案件について愛護動物の「遺棄」に該当するか否かを判断する際には、離隔された場所の状況、動物の状態、目的等の諸要素を総合的に勘案する必要がある。

【具体的な判断要素】
 第1.離隔された場所の状況
 1.飼養されている愛護動物は、一般的には生存のために人間の保護を必要としていることから、移転又は置き去りにされて場所的に離隔された時点では健康な状態にある愛護動物であっても、離隔された場所の状況に関わらず、その後、飢え、疲労、交通事故等により生命・身体に対する危険に直面するおそれがあると考えられる。
 2.人間の保護を受けずに生存できる愛護動物(野良犬、野良猫、飼養されている野生生物種等)であっても、離隔された場所の状況によっては、生命・身体に対する危険に直面するおそれがあると考えられる。

 これに該当する場所の状況の例としては、
 ・ 生存に必要な餌や水を得ることが難しい場合
 ・ 厳しい気象(寒暖、風雨等)にさらされるおそれがある場合
 ・ 事故(交通事故、転落事故等)に遭うおそれがある場合
 ・ 野生生物に捕食されるおそれがある場合 等が考えられる。

 なお、仮に第三者による保護が期待される場所に離隔された場合であっても、必ずしも第三者に保護されるとは限らないことから、離隔された場所が上記の例のような状況の場合、生命・身体に対する危険に直面するおそれがあると考えられる。

第2.動物の状態
 生命・身体に対する危険を回避できない又は回避する能力が低いと考えられる状態の愛護動物(自由に行動できない状態にある愛護動物、老齢や幼齢の愛護動物、障害や疾病がある愛護動物等)が移転又は置き去りにされて場所的に離隔された場合は、離隔された場所の状況に関わらず、生命・身体に対する危険に直面するおそれがあると考えられる。

第3.目的
 法令に基づいた業務又は正当な業務として、以下のような目的で愛護動物を生息適地に放つ行為は、遺棄に該当しないものと考えられる。
 例:法第36 条第2 項の規定に基づいて収容した負傷動物等を治療後に放つこと
   治療した傷病鳥獣を野生復帰のために放つこと
   養殖したキジ・ヤマドリ等を放鳥すること
   保護増殖のために希少野生生物を放つこと


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