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②警察というもの:取調べの可視化に対するアレルギー


 私の事件、どうぶつ基金・佐上邦久名誉毀損事件は、私が被告人である。

 検察が名誉毀損と見做した事実関係については、最初から当局と私の間に争いはなかった。
 匿名で書くような真似を私はしないから、事実は最初からそこにあるのである。

 で、警察はその事実を「名誉毀損」に該当する刑法上の犯罪行為と見做し、佐上の顧問弁護士、ヤメ検黒田修一弁護士が作成した告訴状を受理し立件し、私を検挙した。
 佐上は日本財団に削除要請をしてきていたから、謂わば予告済みの出来事だったので、私は大した出来事とは思わなかった。東日本大震災発災後の春であり、私は福島第一原発事故や、動物愛護法改正や被災地の現状に気持がいっていた。

 任意の取調べに芦屋署に来いと言われて、私は行かないと言った。経済的理由により、刑事に出張して来て欲しい、あるいは鳥取警察に事件を回して欲しいと、芦屋行きに代わる複数の代替案を提示しながら要望した。
 ここでのっけから波風が立った。 やりとりの末、刑事は兵庫県内の美方署に出張して来ることになった。それくらいの距離、運賃ならと私も同意した。少女時代、臨海学校に行く路線である。潮の香りが蘇ってきた。ついでに浜辺を歩きたいと思ったが、美方署は駅から距離のある内陸部に位置し、バスの本数も少なかったので、それはかなわなかった。

 さて、取調べ前日、また一波乱あった。確認電話があったので取調べを録音したいと断りを入れたところ、刑事が叫んだ。
 「僕の取調べは録音させません!」
 「してはいけないという法令があるんですか?あるのならお示し下さい。」
 刑事はそれに答えなかった。
 「今、可視化が検討されている時代ですし、録音を拒否する理由があるんですか?」「この事件、事実関係は逃げも隠れもせず、そこにある訳ですし、私も認めている、事実関係は証明されている事件です。録音する事が当局にとって差障りが生じるとは思えませんけどね?」
 ところが刑事は説明はせず、録音拒否を主張するだけである。
 「貴方ね、これね、犯行事実関係は超シンプルな事件でね、そうでしょう?動機も状況証拠も全てが私を犯人と指し示している殺人事件で、おい、お前、死体と凶器をどこに隠した!てな取調べになる話じゃないでしょう?なぜ、録音を嫌がります?拒否の根拠があるのなら調べてみて、後でまたお電話下さい。」
 刑事の居丈高なトーンのボリュームは上がるのみ。
 「じゃぁ、上司の方とお話しましょう。」
 「上司は居ません!」と刑事は絶叫した。
 そうか夜でしたと、じゃぁ、まぁ、この話は結論が出ないという事で会話を打ち切ろうとすると、「明日は来てくれはるんですか?」と話題が飛んだ。「行きますよ」。刑事がくどく言い募る、その心理が不可解で、わざわざ出張してくる相手をすっぽかす筈ないじゃないかと不機嫌になってきた。それに行くという以外、どう言えば刑事を納得させられるのだ?数回、同じことが繰り返され、私は悪魔的な気持ちになってきた。そして言った。
 「行きますよ。寝坊して汽車を逃すことがあっても、次の列車で必ず行きます。時間通りに現れなくても、そのまま署で待ってて!」
 刑事はものの見事に反応したのである!
 興奮してがなり続ける刑事に、明日、お目にかかります、この電話、もう切りますよ、いいですね?切りますよと受話器を置いた後、興奮症の刑事が興奮症の私の担当になるなんて、何たるミスマッチと思ったが、相手が話が通じない相手じゃ仕方ない、隠し録音すると決めていた。

 しかし、こんなで、プロの悪党を相手にした時、刑事たるもの、これで仕事が務まるのでありましょうか?
 警察組織の能力に、微かな疑惑が芽生えたのはその時が最初です。
 
(3/2 さて、続けます)

 取調べは二日間に渡り、二回行われました。
 「任意の事情聴取」ではなく、「任意捜査」と言うんだろうなと思います。
 私がそう書いたという事実に争いは全くない話ですからね。
 警察は最初から、勝手にその事実を犯罪だと設定してかかっていた。
 刑法230条の2を適用除外する設定はイコール捜査の手抜きです。
 この名誉毀損事件は、暴力団絡みが事実であっても、そう書いたという事がイコール犯罪行為を成立させるという警察設定なのです。

 こちらは、そこを問題視している。
 ・「「どうぶつ基金」佐上邦久名誉毀損事件 控訴審」 

 取調べ場所は芦屋署か、刑事が出張してくるか、刑事と電話でやり合っている時、そう言えば刑事が不満そうに「貴女は検挙されているんですよー」と言っていました。取調べ現場では、警察の事件設定を知らされ、私はベルトコンベアに乗せられ、供述書作成が始まった。

 最初に刑事二人がそわそわと確認したがったのが、録音機を持っていませんか?という事。
 私はスティックみたいな録音機を取り出してみせ、「ほら、offになっているでしょう?」と示して見せた。
 二人は安心したが、その時、もう一つの録音機はon状態で全てを録音していた。
 刑事が「じゃ、終わるまでお預かりします」と言わないのを見て、私はやっぱ録音を禁止する法令は無いんだと確信した。
 私がトイレに立つ時、刑事は一瞬、録音機がon状態になって戻ってくるんじゃないかと心配したらしい。
 私は荷物を置いて席を立った。

 二日目、私が取調べ室に入るなり、刑事が真っ先に確認したがったのは録音機の有無。
 癇癪が起き、「止めなさい」と私は宣言した。「撮るつもりなら撮るし、撮るつもりが無いなら撮らないし、それだけだ。」
 大体、他の件は私の知ったことではないが、本件に関し録音を気にする必要があるのか?録音されて困るような取調べをしなきゃいいだけの話だ。録音機確認なんて意味ないでしょう?隠し撮りするつもりなら、二つ持っていて、一つをoff状態にして確認させ安心させる位、子供だって考える。

 途端に着席していた上司の刑事の上体がゆらゆらっと虚空に伸び、「俺の目の前に居る仲市さんはそんな人間じゃない!言って!仲市さんはそんな人間じゃないと言って!」
 刑事のパニック止まらないわけですよ、何なのだ?と、何が起きたというのだ?と、騒ぎ立てるような事かと、こちらは思う。正直に説明してくれるなら理解も出来るが、警察って説明をしない機関です。
 説明もしない、根拠となる法令も無いところで、一方的に「弱い立場の人間」に都合を押し付けてくるのはどういう事ですか?第一、本件に関する限りですよ、警察のどんな都合があるというのでしょう?アレルギー反応としか思えないわけです。

 制止しても刑事は叫び続けるので、場を収めるには「撮っていませんよ。」と言うっきゃないと、そう言うと刑事の発作はピタッと止んだ。

 「取調べの可視化に対する警察のアレルギー」に係わる私の体験談は以上です。




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宮崎学さんの写真アルバムから。
熟柿を貰うメジロ。
目を真ん丸にしたこの表情、大喜びの表情だそうです。
私には鳥類の表情は全く分かりません。

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