佐上邦久 vs. 鳥の広場:名誉毀損損害賠償請求裁判 判決文要旨

 昨夜遅く、郵便局で判決文を受け取りました。
 相被告のSさんは平成27年5月23日、佐上との和解が成立しています。

 争点は3つです。
 (1)被告の掲載記事が、原告の社会的評価を低下させるものか、及び原告に生じた損害について
  一部を除き、被告の主張は認められず、原告の主張も一部は認定されませんでした。
 
 (2)真実性の抗弁及び相当性の抗弁について
  判決は本件で問題となった「鳥の広場」の記事について、
  ・公共性を認定:公益財団法人どうぶつ基金・理事長の『原告の言動や属性は、公共の利害に関する事実であるといえる。』
  ・公益目的を認定:『(被告が)~を掲載した目的が専ら公益を図ることにあったことが認められる』
  ・真実性ないし真実の相当性:『被告が、原告が暴力団ないしこれに類する反社会的勢力に属する者、又はその関係者であると信じたことについて、相当な理由があったといえる。』と真実の相当性を認定。

 『事実を摘示しての名誉毀損にあっては、その行為が公共の利害に関する事実に係り、かつ、その目的が専ら公益を図ることにあった場合に、その適示された事実がその重要な部分について真実であることの証明があったときには、その行為に違法性がなく、仮に上記事実が真実であることの証明がないときにも、行為者において上記事実を信ずるについて相当の理由があれば、その故意又は過失は否定される(最高裁昭和37年(オ)第815号 』。
 『また、ある事実を基礎としての意見ないし論評の表明による名誉毀損にあっては、その行為が公共の利害に関する事実に係り、かつ、その目的が専ら公益を図ることにあった場合に、上記意見ないし論評の前提としている事実が重要な部分について真実であることの証明があったときには、人身攻撃に及ぶなど意見ないし論評としての域を逸脱したものでない限り、上記行為は違法性を欠き、仮に、上記意見ないし論評の前提としている事実が真実であることの証明がないときにも、行為者において上記事実を真実と信ずるについて相当の理由があれば、その故意又は過失は否定されると解するのが相当である(最高裁昭和55年(オ)第1188号) 最高裁昭和60年(オ)第1274号 最高裁平成6年(オ)第978号』との判断を示し、
  
 (3)対抗言論の法理の抗弁について、『被告による本件文言~の中には、誇張した表現や穏当を欠く表現も含まれるが、前述のように、原告が自己のブログに掲載した記事中には、上記各文言よりも不穏当かつ激烈で人の社会的評価を大きく低下させる人身攻撃ともいうべき表現があり、被告による上記各文言を誘発したともいえることに照らすと、原告との関係においては、被告が掲載した上記各文言が意見ないし論評の域を超えるとはいえない。

 したがって、被告による本件文言~の掲載行為につき、名誉毀損の不法行為における故意・過失が否定される。』とし、『原告の請求は理由がないから、これを棄却することとし』、以下の判決が言い渡されました。
 (主文)
 1 原告の請求を棄却する。 
 2 訴訟費用は原告の負担とする。

 以上です。
 判決文のアップは連休明けになるかもしれません。
 今、急いで提出する書面が幾つもありまして、時間をとられます。
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