猫の老衰死

 2015/9/20 NHKスペシャル「老衰死 穏やかな最期を迎えるには」 の続きです。

 こちらのサイトに番組の内容が一部掲載されていました。
 ・NHKニュース おはよう日本「老衰死 穏やかな最期とは

 番組は幾つかの疑問に応えてくれました。
 詳しく知りたければ、あとは文献や本を読めばいい。

 人も猫も観察による老衰の過程には共通点がありました。
 ・カロリー摂取量に変化はないのに、体重が減少していく。
  食事が体重維持に結びつかないと、生命維持が難しくなる。
 ・食べなくなると『最終章(芦花ホーム 石飛幸三医師:平均1週間くらい)』

 その時、体に何が起きているのか?
 老衰のメカニズム(ジョンズホプキンス大学のニール・フェダーコ教授):
 細胞の減少が臓器の萎縮を引き起こす。細胞が消滅した部分が確認されている。
 (細胞が老化すると分裂を止める。
  小腸にあるじゅう毛は栄養素を体内に取り込む役割を果たしている。
  じゅう毛や腸内の筋肉が萎縮すると、栄養素をうまく吸収することができなくなる。)
  腸内の細胞減少が→体重の減少→食事機能の停止になっていく。

 そういう研究結果や調査結果を反映し、2012年、日本老年医学会は11年ぶりに立場表明を改定し、高齢者の終末期医療のあり方について、経管栄養は慎重に検討されるべきで、治療の差し控えや治療からの撤退も考慮すべきとしています。
 番組では老衰の場合、経管栄養してもしなくても、患者の存命率に差異はなかったと言っていました。

 参照:
 ・高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン 人工的水分・栄養補給の導入を中心として(平成24年6月27日)
 ・「高齢者の終末期の医療およびケア」に関する日本老年医学会の「立場表明」2012
 『胃瘻造設を含む経管栄養や、気管切開、人工呼吸器装着などの適応は、慎重に検討されるべきである。すなわち、何らか
の治療が、患者本人の尊厳を損なったり苦痛を増大させたりする可能性があるときには、治療の差し控えや治療からの撤退も選択肢として考慮する必要がある。(2ページ目)』

 気になる死の痛みや苦しみについては、脳細胞も減少によって萎縮しているので、不快感や痛みを感じる機能も低下しているので、それほど心配する必要はないようです。
 福豆さんが階段を滑り落ちた時、平然としていたのは、こういう事と関係あるようですね。

 老化と炎症は密接な関係があるそうで、、インフラ メイジング(inflamm-aging=炎症inflammationと老化aging)という造語まであるそうです。老化と炎症が一番興味深いところです。福豆さんも晩年、外耳炎が耳血腫にまで悪化しました。

 京都大学「免疫老化のメカニズムを解明しました」によると、
 『今回の研究で本研究グループは、PD-1というマーカーによって若齢時には存在しないが加齢に伴って増加する全く新しいTリンパ球集団の同定に成功した。
 通常Tリンパ球は病原体などの外来抗原に反応して増殖し、リンフォカインと呼ばれる多様な生理活性因子を産生して、抗体産生、キラー細胞誘導、炎症反応などの免疫反応を起こす。
 しかしこのPD-1陽性Tリンパ球集団はそのような獲得免疫応答能を完全に欠質し、かわりにマクロファージなどの自然免疫系の細胞が作るオステオポンチンという強力な炎症性サイトカインを大量に産生することがわかった。
 (中略)
 つまり免疫老化は、これまで考えられてきたようなTリンパ球集団の全体的な機能劣化によるものではなく、PD-1陽性Tリンパ球の割合の増加によってもたらされると考えられる。

 番組では、この炎症性サイトカインが周囲の細胞を次々に壊して細胞が減少し、組織の萎縮を引き起こすように説明していました。「老衰」が自然の摂理で、死に至る自然なメカニズムであると納得する助けになりました。
 もっと早くに、「老衰死」について勉強しとけばよかったですね。

 食べて排泄もちゃんと出来る福豆さんが、ある時期から恐ろしいほど痩せていくのを見て、私は怖かった。苦痛もないように見える福豆さんが平常心で最後の時間を生きているのに、私はちゃんと歩調を合わせられませんでした。「年だから」というのは何の説明にもならないと思っていました。食べたものが身になりさえすればと、抗いようのない事に抗う気持ちがどこかにあった。それ、いらないものでした。
 それが心残りです。 
 福豆さんに心残りはなかったと思います (^^)
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