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アルシャー京子獣医師インタビュー(2015.11)

 日本の動物福祉最前線インタビュー:ドイツ連邦共和国獣医師  アルシャー京子先生
 2015.11.25

 『情報と言うのは、1部分だけをクローズアップしてしまうと、誤解を生みやすいものですよね。殺処分に関しても、いろいろな角度から情報を集めて、総合的に判断する必要があると思います。

 そもそも日本の保健所における殺処分と、ドイツのティアハイムにおける殺処分とは意味合いが違います。日本では残念なことに、決められた日数(保護の期限)が過ぎてしまうと機械的に殺処分されてしまうケースが多いですが、ドイツでは保護されてからの日数を理由に殺処分が行われることはありません。たとえば、トレーニングをしても打つ手がないほど攻撃性が強い犬を安楽死させることはあります。しかし、その場合もティアハイムの責任者や動物保護委員など複数の専門家が犬の状況を見極め、話し合い、合意をした上でなければ安楽死させることは決してありません。保護されてから何年間もティアハイムで過ごしている犬もいるんですよ。だからティアハイムで安楽死させられる動物(犬以外の動物も含む)はすごく少なくて、ベルリンでは1年間に収容される動物1万5000頭のうち、安楽死はわずか10頭ほどだそうです。

 これにくらべると、日本は殺処分するかどうかを見極めるために時間も手間もかけていませんよね。日本の保健所における殺処分とドイツのティアハイムにおける安楽死を同じ土俵で語るのはナンセンスだと思います。』

 『もちろん一部には、狩猟中に様々な事情で犬や猫を銃で撃ってしまうケースも報告されています。そこでドイツではここ数年、狩猟法の見直しが進んでいて、ケルンのあるノルトライン=ヴェストファーレン州では、今年、猫の銃殺が禁止されました。犬もよほどの事情がない限り撃ってはならないことになっており、近いうちに禁止される見込みで議論が進んでいます。ドイツの優れている点は、このように国民の議論を組み入れて柔軟に法改正を行うなど、新しいシステムの構築が上手なところですね。』

 『以前に比べて、殺処分の現状が広く知られるようになり、動物福祉関係のイベントや講演会も増えてきたことはとても素晴らしいことだと思います。ただ「殺処分ゼロ」というスローガンが独り歩きしてしまっていることに、若干の違和感を覚えます。もちろん、殺処分がゼロになるのは理想ですが、現実問題、ゼロにすることは極めて困難です。先ほどお話したとおり、ティアハイムでも人間と共生できないほど凶暴な犬などについては、安楽死の判断が下されます。しかし「殺処分ゼロ」という数字の目標にとらわれてしまう人は、それすらも良しとしません。

 でも、「終生飼養」の名の下で、自由を奪われ、狭い場所に閉じ込められて生きるのは、その犬にとって果たして幸せなのでしょうか?私はそうは思いません。日本でも「かわいそうだから」という感情論ではなく、もっと深い考察に基づいて、動物福祉が議論されるようになることを期待します。』

 『別にお年寄りでなくとも、やむを得ず終生飼養ができなくなるケースはたくさんあると思います。終生飼養=悪と決めつけず、終生飼養ができなくなったときのための受け皿をきちんと整備する方が建設的ですし、結局は犬の幸せにもつながると思いますね。』
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