ルーマニアの野犬対策、公的捕獲・殺処分再開


 ルーマニアでは野犬の捕獲・致死処分を規定する法令が、2013年1月に憲法違反認定されていたらしい。リバウンドするまでの1年半強、野犬は放置されていた!
 4歳児の咬殺事件は予見できる事だった。避ける事が出来た事件を起こしてしまった責任は誰にある?
 


4歳児が野良犬にかみ殺されたルーマニア、議会が殺処分法案を可決

【9月14日 AFP】ルーマニアの議会は10日、街中で捕獲された犬の飼い主が2週間以内に名乗り出なかった場合、当局による殺処分を認める法案を賛成266、反対23、棄権20の圧倒的多数で可決した。首都ブカレスト(Bucharest)で先週、4歳の男児が野良犬の群れに何度もかまれて死亡するといういたましい出来事があり、国民の間で悲しみと怒りが渦巻いていた。

 議会前で数百人の動物愛護活動家が「殺処分より避妊を」と抗議するなか可決された今回の法案が施行されるにはトライアン・バセスク(Traian Basescu)大統領が承認する必要があるが、同大統領は野良犬の殺処分に賛成している。野良犬の殺処分を認める法律は以前にもあったが、2012年1月に憲法違反だとされていた

 ブカレストにはおよそ4万~6万匹の野良犬がいるとされ、その大半が犬好きの市民から餌を与えられている。ルーマニアの野良犬問題は、独裁政権時代のニコラエ・チャウシェスク(Nicolae Ceausescu)大統領が中庭を取り囲むように建っていた住宅を解体して犬を飼う十分な広さがない集合住宅に建て替えるよう命じた1980年代にさかのぼる。また避妊手術を受けない犬が多いことや、捨て犬も問題を大きくしている

 ブカレストでは殺処分が禁止される前の2001~2007年に14万5000匹近くの野良犬が殺処分された



画像は、BBC News「Romania campaign to kill stray dogs after boy's death
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『President Traian Basescu has called on the government to pass a law on euthanasia for strays, saying "humans are above dogs"』(参照1

 愛護団体は過去数年間で、ルーマニア全土で10万頭(その内、ブカレストでは10,600頭)を去勢したと言い、国家事業として去勢手術をして欲しいと訴えていますが、去勢で咬傷事故は無くならないですよ。

 譲渡推進といっても、譲渡先パイは予め限定されており、アニマル・シェルターも過密状態なのはいずこも同じ。愛護団体の”愚痴”も、ネット普及で国際的に画一化傾向にありますね。「安楽死という表現はミスリーディングだ、殺処分なのだ」とかね。自然死万歳と言わんばかりですが、自然死が決して”安楽な死”でない事を知らないのでしょうか?

 また、「キツネ等の野生動物や犬,猫等から狂犬病ウイルスが検出」されており、2007年には志望者が1名でています。狂犬病予防の観点からいっても、これ以上「地域」野放し状態を放置しておくのは危険です。

【参照】
 「犬より人」ルーマニアで野犬殺処分法制化へ
2013年9月5日10時01分 読売新聞
【ローマ=青木佐知子】AP通信によると、ルーマニアのバセスク大統領は3日、首都ブカレストにいる約4万匹の野犬について、殺処分を可能にする法律を早急に制定するよう議会に求めた。

 ブカレストで2日、4歳の少年が野犬に襲われて死亡したのがきっかけ。大統領は自らも野犬3匹を引き取ったほどの「愛犬家」だが、テレビ演説で「犬よりも人が大切だ」と強調。飼い主が見つからない犬は殺処分もやむを得ないと訴えた。

 現行法は、殺処分の対象を病気の野犬に限定している。当局の統計などによると、人口約190万人のブカレストでは今年1~4月、約1100人が野犬にかまれたという。かみ傷が原因で毎年4~5人の死者を出し、2006年には日本人観光客が死亡した(参照1-2)

1-2 在ルーマニア日本国大使館「野犬に注意
  
 ルーマニアでは、毎年多くの一般市民が野犬等による被害に遭っており、2006年1月29日には、ブカレスト市中心部で邦人男性が野犬に噛まれ、出血多量の結果、亡くなるという不幸な事件も発生しています。2013年に入ってからも邦人の被害が発生しています。

 ルーマニア国立感染症研究所の統計によれば、2012年の1年間にブカレスト市だけで年間約16,000件の被害が報告されており(前年比約3,000件増)、噛まれたことによる出血多量の死亡例が毎年報告されています。

 野犬の問題はルーマニア政府の中でも大きな関心事項となっておりますが、その対策は進んでおらず、被害は市内の至る所で発生しており、通常警備が行き届いていると考えられる公園の中でも被害に遭うおそれがあります。
 また、飼い犬に噛まれる被害も多く、すべての飼い犬が数年毎に狂犬病の予防接種を受けているとは限りませんので、日常生活をする上で十分な注意が必要です。

 仮に、襲われ噛まれてしまったときはすぐに医者の治療を受けて下さい(事前に予防注射をしている人でも、治療のために数回の注射が必要になります)。かかった医師の判断で注射は不要と言われることもあるようですが、どうしても気になる場合は打ってもらうよう依頼することも出来ます。

 一部の報道では病院が保管しているワクチンの量が十分ではないとも言われており、噛まれてもワクチンを打てばよいということではなく、絶対に噛まれないように注意することが重要です。

 ブカレスト市当局によると市内には65,000頭に及ぶ野犬がいるとされており、市当局も問題解決に努力しているとのことですが、人的被害を避けるためにも以下の事項に十分御注意下さい。

 野犬等に近づかない。
 野犬等を刺激しない。
 野犬等に噛まれたら、狂犬病の可能性も考慮し、至急医療機関で診察を受ける。
 噛まれた部位は、石けんを使って数回丁寧に洗浄する。
 (出血がひどい場合には、緊急医療機関への連絡とともに、出血部位をハンカチ等で強く圧迫するなどの対策措置をお取り下さい)

 一般には野犬対策として催涙スプレーや超音波式犬猫撃退機も有効であると言われており、具体的な調達方法についてご質問のある方は領事班までご照会ください。

 狂犬病ワクチンを接種出来る病院のリスト
 マテイ・バルシュ病院(ブカレスト)

 日本国外務省公式サイト「在外公館医務官情報<ルーマニア>
(2)犬咬傷・狂犬病
 当国には野犬が多く,犬に咬まれる方が後を絶ちません。過去には在留邦人の方が犬咬傷でお亡くなりになられた事例もあります。また当国は狂犬病感染リスクの高い国であり,キツネ等の野生動物や犬,猫等から狂犬病ウイルスが検出されています。(チッチ注:WHO資料によれば、2007年に狂犬病による死亡者1名が発生しています。)
 潜伏期は通常1~3カ月と長く(1年以上の場合もあります),臨床症状として頭痛,発熱,倦怠感,咬傷部位の熱感・掻痒感・知覚異常等の前駆症状が数日間見られた後,脳炎症状を呈し,狂水症・狂風症といった特徴的症状へ進展します。発病した場合の死亡率はほぼ100%です。

 動物を身近に扱う方には狂犬病ワクチンの曝露前(事前)接種が強く推奨されます。動物に咬まれた,引っ掻かれた,あるいは粘膜や傷を舐められた場合には直ちに創部の洗浄・消毒を行った後,病院を受診し,要すればワクチンや免疫グロブリンの治療を受けてください。曝露前接種を受けている方も曝露後(事後)接種が必要です。ブカレスト市内では国立感染症研究所,あるいは一部の私立クリニックでの接種が可能です(下記8.「病気になった場合(医療機関)」参照)。地方在住の方は各地域の狂犬病ワクチン接種医療機関を受診してください。同医療機関リストは当館ホームページの領事・安全関連情報「野犬に注意」から入手できます。
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続報

ルーマニア「地域犬」の続報です。
ブログが不具合でアクセス障害が発生しているため、記事更新が出来ませんので、こちらに書いておきます。

野良犬は1棟に1匹、区役所が規則 ルーマニア首都
2013年09月15日
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2967949/11325773

【9月15日 AFP】ルーマニアの首都ブカレスト(Bucharest)のある区役所が12日、拾ってきた野良犬の飼育は集合住宅1棟につき1匹に制限すると発表した。

 区役所が出した声明によるとこの規則は、集合住宅の居住者全体の51%が賛成すれば、拾ってきた野良犬を飼うおりを建物の裏に1つだけ設置できるという内容

 ルーマニアでは地元の野良犬に餌を与えるなどの世話をする住民が存在し、このような犬は「地域犬」として知られてきている。しかし4歳の男児がブカレストで野良犬の群れにかまれて死亡したことを受けて、街中で捕獲された犬の飼い主が2週間以内に名乗り出なければ当局による殺処分を認める法案が10日に議会で可決された。

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