【ルーマニア2012年】野犬の捕獲・殺処分は憲法違反?


 この記事を見ていませんでした。
 普段、ネットサーフィンはやらないので、見落とし記事のほうが多いのです。



4歳児が野良犬にかまれ死亡、対策求め数百人がデモ ルーマニア首都
2013年09月09日 11:45 発信地:ブカレスト/ルーマニア

【9月9日 AFP】ルーマニアの首都ブカレスト(Bucharest)で8日、市内で先週に4歳の子どもが野良犬の群れにかみ殺された事件を受け、数百人が野良犬対策を求めるデモを行った。

 事件では2日、市内の公園そばで4歳児が野良犬の群れに繰り返しかみつかれて死亡した。これを受けてブカレストのソリン・オプレスク(Sorin Oprescu)市長は、野良犬の殺処分の是非を問う住民投票を10月6日に行うことを発表した。

 ブカレスト市内にいる野良犬は4万~6万匹。その多くは動物好きの人々が餌を与え、面倒を見ている。デモに参加したある男性は「動物が好きで犬と猫を飼っている。でも、息子には道を安全に歩いてほしい」と語った。

 ルーマニアでは、2011年に野良犬の殺処分を認める法律が議会で承認されたが、憲法裁判所が12年に無効の判断を下している。議員らは来週、法案を再び審議する考えだ。(c)AFP



 チャウシェスク政権時代、無謀な生めよ増やせよ政策で中絶は禁止され、結果として育てられない育児放棄を生み、後々まで大きな問題を引きずる事になったのは周知されていますが、乱暴な住宅政策でペット遺棄が増加した事情については何も知りませんでした。
 ルーマニアについてはほとんど何も知りません。

 この報道によれば、チャウシェスク政権崩壊の1989年末から2011年までの20数年間、野犬対策は放置されていたように読めますが(野犬捕獲処分を規定する法令が無かったように読めるので)、別記事では『ブカレストでは殺処分が禁止される前の2001~2007年に14万5000匹近くの野良犬が殺処分された。』とありますから、2007年から2011年の間、どうなっていたのでしょう?2008年に殺処分を禁止する法律が出来たとか?

 その結果、野犬の頭数がますます増え、2011年に捕獲・殺処分の法律が制定されたが、動物保護団体等が憲法違反の申立てをし、2008年にそれが通ったという事かな?で、今、また捕獲・殺処分の法律を制定する動きになっている。他記事で、この問題を「国民投票」にかける云々の報道もありましたから、国民投票の手続きを踏めば合憲になるのかもしれないですね。
 ・・・しかし、良く分からない。
 ルーマニアの憲法については何も知りません。
 でも驚きました、ルーマニアで野犬の捕獲殺処分の法令が憲法違反で棚上げになるとは! 
 ドイツの「動物保護連盟(Deutscher Tierschutzbmd e.V.)」等、EU加盟国の動物保護団体の強力なバックアップがあった模様ですね。他所には他所の事情がありますけんね、あんまり傍から騒ぎ立てんといて頂戴!
 
 ルーマニアは2004年8月、「European Convention for the Protection of Pet Animals(ペット動物の保護に関する欧州条約)-1 May 1992発効」に批准、翌年3月に発効しています。
 条約は第3章(Chapter III – Supplementary measures for stray animals)」で、所有者のいないペット動物の「捕獲・収容・殺処分」を認めています。
 12条「頭数の縮小(Reduction of numbers)」で、過剰な野良犬(猫)が社会問題化した時、批准国は繁殖制限普及措置や譲渡推進、個体識別票装着による迷子の所有者返還システム等と同列で、一部安楽死措置を認め、動物福祉基準に留意した取扱いを条件にした立法措置や施策を求めています。
 日本は今現在、この段階です。
 13条「捕獲・管理・殺処分に関わる例外(Exceptions for capture, keeping and killing )」は、(狂犬病や口蹄疫等の)緊急性を求められる国家疾病管理に限り、例外を想定しています。

 3・11から今日現在まで、そしてこれからも、旧警戒区域内で家畜の身に起きた事も、13条の例外に該当しますね。ただ原子力関連法令で別途規定されるので、原発事故時に関する記載はないですが・・

 というわけで、ルーマニアの「殺処分法」の立法は、条約批准国として問題は無いようです。
 むしろ、この状況を長引かせる事のほうが問題でしょう。
 ルーマニア国内にとどまらず、賛成、反対両陣営がそれぞれデモを展開中のようですね。



Chapter III – Supplementary measures for stray animals

Article 12 – Reduction of numbers
 When a Party considers that the numbers of stray animals present it with a problem, it shall take the appropriate legislative and/or administrative measures necessary to reduce their numbers in a way which does not cause avoidable pain, suffering or distress.

 a Such measures shall include the requirements that:
 1 if such animals are to be captured, this is done with the minimum of physical and mental suffering appropriate to the animal;
 2 whether captured animals are kept or killed, this is done in accordance with the principles laid down in this Convention;
 3 Parties undertake to consider:
 4 providing for dogs and cats to be permanently identified by some appropriate means which causes little or no enduring pain, suffering or distress, such as tattooing as well as recording the numbers in a register together with the names and addresses of their owners;
 5 reducing the unplanned breeding of dogs and cats by promoting the neutering of these animals;
 6 encouraging the finder of a stray dog or cat to report it to the competent authority.

Article 13 – Exceptions for capture, keeping and killing
 Exceptions to the principles laid down in this Convention for the capture, the keeping and the killing of stray animals may be made only if unavoidable in the framework of national disease control programmes.


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