岐路に立つ旧警戒区域の牧場:2013/11/19 ボランティアとは何か?

 「【2013/10/03】希望の牧場「お知らせ」の転載」の続報です。

 参照資料:
 ・2013年9月6日付、農水省大臣宛て「要請書
 ・平成24年12月21日 2 4 生畜第1 8 6 9 号
 「汚染牧草等の適正な保管及び関連費用の賠償の基本的な考え方の整理について
  農林水産省)生産局畜産部畜産振興課長
   宛先:東北農政局生産部長
      関東農政局生産部長殿
      全国農業協同組合中央会農業対策部長
 ・平成23年12月5日 放射性物質を含む可燃性廃棄物(廃稲わら等)の焼却について
 ・2013/11/17「[現場から] 汚染稲わら保管 長期化 進まぬ処分地選定 宮城の畜産農家困惑


 「やまゆりファーム」スタッフさんが「ウィズキャトル WithCattle」を独立部門に設定し、放射能汚染飼料の調達に走り出しました。

 ・新団体ウィズ キャトル応援番組『ウィズ キャトルってどんな団体?何をするの?
 ・ブログ「ウィズキャトル WithCattle
  *リアルタイムの情報発信は、FBtwitterで。


 「ウィズキャトル WithCattle」に参加している(調達飼料の支援配分を受ける)団体は当面、「希望の牧場」「ささゆりファーム」、富岡町の松村さんの「がんばる福島」、「ふるここ会」だそうです。

 暫定許容値100 Bq/kg以上で、特定指定値8,000 Bq/kg以下の汚染飼料は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に準拠して一般廃棄物扱いなのですが、汚染飼料は量が膨大で、焼却灰の放射性物質濃度をコントロールするため焼却量を調整している一般処理場では対処しきれず、各地で梱包されたロールの保管が続いています。

 「希望の牧場」さん他は、そのロールを無償で譲り受け旧警戒区域内に搬入し、飼料とする事で辛うじて牛達の命を繋いできた。それが、国の指示で、福島県が「避難指示区域内家畜対処方針」を策定し、牛に与える飼料は暫定許容値を守れなんて規定を盛り込んじゃった!
 露骨で”合法的な”「兵糧攻め」です。見え透いた悪意を感じます!国の「全頭殺処分方針」は変わっていないので、不合理な無理難題を喉元につきつけて、「餓死」による頭数減らしに追い込もうとの意図です。

 というわけで、今、旧警戒区域内の牛達は岐路に立たされています。
 現場は活路を見出そうとしています。
 現場は希望をつかもうと奮闘しています。
 追い込まれ余裕のない状況で、ボランティアのあり方について、現場から貴重な発信があったので転載します。
  

 
With Cattle (ウィズ キャトル)
2013/11/19

少し長くなるので時間のある時に読んで頂きたいと思う。

 まず初めにいつもサポートして下さっている方々に感謝をしたい。牧場に来て下さる方も募金をして下さる方も、これまでも、そしてこれからも無くてはならない存在である事は重々承知している。しかし本当に旧警戒区域で生き続ける約700頭の牛の命の為にあえて書く事にしようと思う。

 まず皆様に考えて頂きたい事は「ボランティアとは何か?」という事。それぞれ個人でボランティアの意味、認識は違うのかもしれない。では「今、旧警戒区域の700頭の牛たちを生かす為に必要なボランティアとは?」を考えて頂きたい。
 はっきり書くと今、旧警戒区域で必要なボランティアとは自己完結して頂けるボランティアである。それは震災直後と全く変わっていない。震災後、「何かをしなくては」と思い立ったボランティアが現地に向かった。しかしテレビや新聞に載った言葉は「迷惑ボランティア」であった。
 自分の時間、お金を使ってボランティアに来た『のに』やる事が無いのか?
 これだけ汗水たらしてヘドロかきをした『のに』シャワーも浴びる所は無いのか?
 ボランティアに来た『のに』ガソリンも提供してくれないのか?

 ボランティアとは自己完結。良かれと思ってやった事が迷惑がられる事もある。そこで謝れる事が自己完結だと思っている。「ボランティア先の被害にあわれた方は何を望んでいるのか?」を第一に考えられるのが自己完結のボランティアではないのか?
 そして今旧警戒区域内で牛たちの命を繋ぐ為に必要なボランティアはこの様な自己完結が出来るボランティアである。


 もちろん牧場で一生懸命に生きている牛たちを見て癒される事も大切だと思う。各メンバーだって一ヶ月も牛に会えなければ恋しく思う。しかしこれはボランティアではなく自分の癒しの為に牧場に来ているに過ぎない。癒しの為に牧場に来る事は悪い事ではないが、癒しの為に牧場に来た事が牧場を支えているメンバーの負担になってしまってはいけない。その他にもボランティア内での格付けで上位にいたいと思っている方々、自分の働きをメンバーに認めてもらいたいと思っている方々、自分は役に立っていると思いたい方々の行動がメンバーの負担になっている。自己完結で終わる以上『のに』は出て来ないはずだ。

 今備蓄されているロールは1000個程。これは一日8個のロールを使う希望の牧場とやまゆりファームの牛たち360頭強にのみ使った場合で4ヶ月分である。2014年3月までである。宮城、岩手などから確実に運び込まれる予定の牧草ロールは0個。

 1年後の今を考えて欲しい。夏に充分に餌を食べられなく体力が落ちた牛がバタバタと死んで行く事は間違いないだろう。これが現実の中で「牧場内でボランティアが必要な物」を団体メンバーが感謝を込めて提供するならまだしも、ボランティア側から「何が必要だ」と要求する事が自己完結と言えるのであろうか?

 3月以降に放牧地の草では足りず痩せて行く牛たちを見ながら餌代も満足に無く何もしてやれない事を想像してほしい。
 夏の炎天下に耐えきれず苦しく息をしながら死んで行く牛を想像してほしい。ガガやイチゴは目立つから生き延びるだろう。しかし誰にも見つけられず牧場の隅で死んで腐っていく牛を想像してほしい。
 墓場には牛の死骸が積まれ死臭が家まで臭ってくる事を想像してほしい。
 これらは全て去年の今頃までに起こった現実だ。

 旧警戒区域内で牛を生かす農家さんたちが一つになる事が求められている今、たかが希望の牧場とやまゆりファームの2団体のボランティア、メンバーで一つになれぬ状態で、牛たちを生かす事はこの先出来るのだろうか?

 今一度牧場で必要な物、事は何で有るか考えてほしい。

                             With Cattle ウィズ キャトル
                             和田

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