【謹賀新年】ありふれたファシズム、ありふれた悪

 2014年、明けましておめでとうございます。

 せわしない年末年始でした。
 特定秘密保護法の強行採決、原発を「基盤となる重要なベース電源」と位置付けた新エネルギー基本計画、憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正案提出予定の報道等々・・ありました。息つぐ暇もなく、現政権は強引に私たちの国の在り様を大きく変えようとしています。こうなると、今が正念場です。

 2014年の当ブログのテーマは、「情報公開」と「特定秘密保護」、「ありふれたファシズム」と「凡庸な悪」になりそうです。「鳥の広場」では動物愛護の世界で起きる事件や出来事を通してですけれど(^∇^)。

 映画「ハンナ・アーレント」が、全国各地で上映中でヒットしています。アイヒマンに見る、普通の市民の凡庸な悪に自分自身を重ね、促しと躊躇いのはざまで、映画のメッセージを受け止めた人は多いのではないでしょうか?
 アーレントの「イェルサレムのアイヒマン」はどこの図書館も所蔵している筈です。是非一度、読んでみましょう( ̄ー ̄)。「主権在民」の日本国の基幹が根底から脅かされる危機に、私たちは遭遇しています。平和裏に個人の日常生活を営んでいればいい時代ではありません。

 私は70年代、ヨーロッパに居ました。東西冷戦真っ只中の時代です。大学には様々な国の亡命者が在籍していました。独裁政治には言論の自由がない、言論の自由がない国で学問の自由は担保されない、生きながら精神が死んでいく自分をずっと見てきて亡命を決断した、失ったものは多いが後悔はない。あそこでは生きていけない、ここでゼロから人生を築く。亡命は、内戦や飢餓を逃れる難民ばかりではないんです。ソビエトの内務省の元高官のお話を聞いたこともあります。彼は外見的には恵まれた社会的地位にあった。家族に対する責任も感じていた。しかし体制の中でこれ以上生きていけないと、あのまま留まっていたら自分には自殺か精神を病むしか途は残されていなかったと。家族を祖国に残して亡命したため、この中年男性の心は晴れることがなかったし、西側で表立った発言も出来なかった。家族が報復を受けることを恐れていました。
 特定秘密保護法の機密取扱者の適格要件を読んでいて、私は亡命ロシア人の表情を思い出した。重圧と心労に必死で耐えながら、正気を保つ事が即ち生きる事になった、あの苦悩。その苦悩、理不尽な苦悩、悪しき制度が作り出す苦悩。

 特定秘密保護法の対象は機密を知り得る立場にある人達だけに限られません。国家機密など知り得るべくもない一般庶民のブロガーも適用対象です。国家機密漏洩を取締る法令は既に複数存在します、それなのに何故、特別秘密保護法が国家安全保障会議(日本版NSC)創設とセットの形で、強引に可決されたのか?どうもここに狙いがあるんじゃないかと、私は疑っているのですよ。



第185回(臨時会)
国家安全保障に関する特別委員会第13号(平成25年11月14日)会議録から抜粋

○國重委員 
 大変わかりやすい答弁、ありがとうございました。
 では、基本的なことをお伺いします。
 二十一条二項の「出版又は報道の業務に従事する者」とはいかなる者なのか。これまでも答弁に出ていると思いますけれども、いま一度お伺いします。

○鈴木政府参考人 
 お答えします。
 「出版又は報道の業務に従事する者」とは、不特定かつ多数の者に対して、客観的事実を事実として知らせることや、これに基づいて意見または見解を述べることを職業その他社会生活上の地位に基づき継続して行う者をいいます。
 具体的には、放送機関、新聞社、通信社、雑誌社の記者に限られず、個人のフリーランスの記者もこれに含まれます。

○國重委員 
 では、二十一条二項に言う業務とは、細かいことですけれども、別に金銭が常に発生するような業務でなくてもよろしいんでしょうか。

○鈴木政府参考人 
 お答えします。
 無償の場合も含みます。

○國重委員 
 わかりました。
 では、例えば、時事ネタ、時事評論をブログでアップしている人、そして、そのブログにもう何万人という人が見に来ているというようなブログを書いている人、こういった人は、ここで言う「出版又は報道の業務に従事する者」というものに入るんでしょうか。

○鈴木政府参考人 
 今お尋ねの件につきましては、個別具体的な状況を踏まえまして判断することが必要でありますので一義的にお答えすることは困難でございますが、例えばの話として申し上げますと、不特定かつ多数の者が当該ブログを閲覧することができ、当該ブログが客観的事実を事実として知らせることを内容とし、かつ当該ブログを掲載している者がこれを継続的に行っているような場合には、「出版又は報道の業務に従事する者」に該当し得る場合がございます



 国家の暴走にブレーキをかけるのが立憲主義です。私達も国家も、今は未だ主権在民を基幹とする憲法の下にあります。私達が主権在民を選択するのであれば、今、一人一人が暴走にブレーキをかける役割を果たさなくてはならないだろうなと、私は思います。

 鳥の広場‏@zaiyaneko のつぶやきに、複数のリツイートがありました。私のつぶやきにしては例外的です。情報公開と説明責任の姿勢がどれだけ社会を変えるか、鳥取県民は体験しています。片山県政は貴重な遺産を残していきました。
 年末に鳥取県議会が「特定秘密保護法の慎重な運用を求める意見書」を、米子市議会が「特定秘密の保護に関する法律の廃止又は抜本的改正を求める意見書」を可決しました。年が明け、県下市町村議会の意見書採択の動きを、引き続き注視していきます。
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 今年は地方選挙の年ですから、有志の方たちと語らい、県下全市町村の立候補者全員に順次、公開質問状を送る段取りになっています。立候補者の皆様、宜しくご回答下さいませ、ませ(^∇^)。
 
 「知る権利」も「主権在民」も抽象的に担保されているだけで、私達が適正に使わない限り実効力のある権利ではありません。その上、国民が無関心にお任せ状態でいれば、法令や憲法が180度向きを変える方向に改正されてしまいます。
 
 知る権利と簡単に言いますが、そこらの愛護団体の実態でさえ、内部関係者の告発があって初めて出てくる事が多いのです。それも”オフレコ”でという場合が圧倒的に多い。オフレコ情報は、何も変える力がありません。情報提供者は厄介ごとに巻き込まれることを恐れ、相手方の嫌がらせ(ネット上での虚偽の誹謗中傷、恫喝提訴や告訴等)を回避し、こそこそと極秘極秘と囁きます。
 日本人は元々、”腰抜けチキン”のDNAなのでしょうか?それとも、社会のあらゆる場面で”卑屈な腰抜けチキン”になる事を学習させられてきたのでしょうか?
 
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「パッと見ただけでは成功か失敗かなんてわからない」
人生で大切なこと‏@jinsei_taisetu さんのつぶやきから
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